No.940

題名:変形を基調とするバッグ Gabs Franco Gabbrielliのデザイン性について
報告者:エコノ

 世の中にはいろいろなバックがあるが、変形するタイプの多くは機能重視で、デザインがいまいちであったり、デザインはいいが、変形ができずTPO(時(Time)、所(Place)、場合(Occasion)に応じた服装などの使い分け1))に合わせて、結局はバッグを変えなければいけない場合が少なからずある。そのため、多くのバッグにあふれて、しまいにはどのバッグに何を仕舞ったのか分からなくなり、紛失物も多くなることがある。しかしながら、機能・デザインの両面で気分的には一つでは賄えないために、やはりTPOや機能別にうまく使い分けるのが賢明なのかもしれない。そう思うのは、バッグ好きの人であれば、納得できるかもしれない。
 近年は、変形を基調としつつ、機能重視で、かつ、デザイン重視でもあるようなバッグも増えつつある。ただし、どれも気に入るとなるとなかなか難しい。そこはやはり納得いく形で洗練されていなければ、使い分けに一択がある。ただし、時に、この世の中の変化の流れを機敏に察知し、変形も、機能も、デザインも、すべてを満たすようなデザイナーの多大なる力量を感じることがある。そのデザイナーの一人にFranco Gabbrielli (フランコ・カブリエッリ)氏がいる。Franco Gabbrielliさんが手がけたバッグが、Gabs Franco Gabbrielliとなる。変形を基調とするイタリアのフィレンツェで2000年に発表されたバッグである2)。
デザイナーでブランドオーナーのFranco Gabbrielli氏については、文献2)にあるように、父のVittorio Gabbrielli氏によって、1970年代にハイエンドブランドバッグを手掛けていたのを足掛かりに、そのDNAを引き継ぎ、根底にある伝統的な方法でのバッグ開発を知りつつ、消費者のニーズに応じて変形できるバッグとして、「バッグの新しい概念」を確立した。そして、Gabs Franco Gabbrielliとしてプロジェクトをスタートさせた。詳しいGabs Franco Gabbrielliに至る歴史はVimeo3)にあるので、興味のある方はそちらを見ていただきたい。
 Gabs Franco Gabbrielliのデザイン性を象徴するように、使われているマークが図になる。図を見ると分かるが、この真ん中の水色の円が特徴であり、変形を基調とするバッグの変形の際にこの水色のボタンで変形させることができる。例えば、Borsa Gabs Violaの変形は文献5)に、G-Pack Gabs Rucksackの変形は文献6)にあるので、そちらをご覧いただきたい。

図 Gabs Franco Gabbrielliのマーク4)

 ちなみに、Franco Gabbrielli氏は色遣いに関してもこだわりがあり、Gabs Franco Gabbrielliの紹介動画においては何気ない遊び心も見られる7)。そのセンスの良さはイタリア人としての気質ゆえなのであろうか。

1) https://kotobank.jp/word/TPO-573802 (閲覧2018.10.19)
2) https://www.gabs-japan.com/about-us (閲覧2018.10.19)
3) https://vimeo.com/151677271 (閲覧2018.10.19)
4) https://www.mode-dubach.ch/kollektion/marken (閲覧2018.10.19)
5) https://www.youtube.com/watch?v=DonC1EByfyo (閲覧2018.10.19)
6) https://www.youtube.com/watch?v=qr6Nj2Mj8eE&t=16s (閲覧2018.10.19)
7) https://www.youtube.com/watch?v=RJEjbCkk-g8 (閲覧2018.10.19)

 
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