No.819

題名:にこやかな顔はにこやかの素です。
報告者:ちょろりん

 体と心は連動している。決して分かれて働いているのではなく、相互に影響を及ぼす。ただし、体は見て分かるが、心は見ることができない。そこに、もどかしさが生じる。そのことから、古くからこの世界には肉体や物質といった物理的実体とは別に、魂や霊魂、自我や精神、また時に意識、などと呼ばれる能動性を持った心的実体があるとされ、心身二元論なる考え方がある1)。そして、心的な機能の一部(例えば思考や判断など)は物質(物理的実体)とは別のこの心的実体が担っているとされる1)。自然科学の考えが進んだ今では、この心身二元論は否定的な考え方ではあるも、目に見えない心を相手にすることから、結局は釈然としない。心の座が脳にあったとしても、その脳がどのように心を生み出しているのかは今もって証明されていない上に、脳だけが心の座であるとの意見に関しても、否とする見解も多くある。
 しかしながら、カリフォルニア大学のRobert Levenson博士らの研究2)からも明らかなように、怒り、嫌悪感、恐怖、幸福、悲しみ、および驚きに対する自発的な顔の活動が、関連する感情の主観的経験に生じさせ、感情に自律的な区別をもたらしたことが報告されたように、顔の表情、すなわち、体が、感情を生じさせ、それはすなわち、心に、影響を及ぼす。言い換えれば、感情→表情というよりも、表情→感情と連動させることが出来るのである。そこには、表題が示す「にこやかな顔はにこやかの素です。」といえる要素があるのである。
 そして、その研究に、さらにおいしい食べ物が加わるとする。すると、その食べ物の匂いが、鼻から入り、それもまたにこやかの素となることが容易に推測できる。例えば、給食のメニューの人気を見ると3)、世代によって変化があっても、カレーライスは上位を占める。そこで、図のような皿にカレーライスを盛ると、カレーライスでにこやか、満腹でにこやか、さらに、食べ終わった皿でにこやかとなる。すると、顔のにこやかさは、心に響く。心がいつしかにこやかとなる。やっぱり、

「カレーライスはおいしい。」

図 にこかお カレーちゃん4)の皿

と言いたくなる。すると、さらに、インドの人も、にこやかになるんだじょー。

1) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%9F%E4%BD%93%E4%BA%8C%E5%85%83%E8%AB%96 (閲覧2018.6.6)
2) Levenson RW, et al.: Voluntary facial action generates emotion-specific autonomic nervous system activity. Psychophysiology 27: 363-384, 1990.
3) https://matome.naver.jp/odai/2136849960627749101 (閲覧2018.6.6)
4) https://item.rakuten.co.jp/azstore/tk-1927017/ (閲覧2018.6.6)

 
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