No.701

題名:Society5.0のコロッケパンとミックスサンドの社会を覗く
報告者:ナンカイン

 近年、様々な機器へのIT化がどんどんと進み、IoT(Internet of Thing)なる用語も定着しつつある。そのIoTと、もう一つのキーワードであるビックデータに関しては報告書のNo.212でも示したが、ここではそれらを応用した政府が提唱するSociety5.0なる社会に関して、近未来を覗いてみたい。
 人類の生活は、「狩猟社会」「農耕社会」「工業社会」「情報社会」へと変化し、次には、人類史上5番目の新しい社会、「Society5.0」が訪れるとされている1)。その第4次産業革命によって、新しい価値やサービスが次々と創出され、人々に豊かさをもたらされる1)。それを図示したものが図となる。この図を見ると超スマート社会として「Society5.0」が位置し、キーワードは先に示したIoTとビッグデータ、それにAI(人工知能)、Robot(ロボット)、Drone(ドローン)となる。その様子は、この図の出典先の文献1)にて図をクリックすると、再生マークがあるように、このSocietyの歴史が概観できるとともに、その閲覧先にCMにて「Society5.0」の具体

図 来るべきSociety5.0の社会1)

的な近未来の映像が見ることができる。この映像が非常に分かりやすく、感心した。その他、有識者によって開かれたシンポジウムの内容も閲覧することができ、「Society5.0」に対して理解を深めることができる2)。
 これら「Society5.0」の中でも、人工知能による冷蔵庫やスピーカー、ドローンによる配達、あるいは、遠隔診療や無人バス・トラクタなどは、すでに一部は実現化されており、近未来への序章として容易に推測できるも、CMでもっとも気になったのは、

「コロッケパンとミックスサンド。いつものお店でお願い。」

である。CMをまだ見ていない人には理解しにくいかもしれないが、このお店が、本当にいつものお店として設定してある。インターネット物販の最大手であるAmazonといえども、東京近郊以外は未だに一日以上は待たないと荷物が届かないが、コロッケパンとミックスサンドは、やはりいつものお店で買いたくなる。それは、どの人であっても、当然の成り行きであろう。コロッケパンとミックスサンドをわざわざ一日待って食べるほど、我慢できる人はまずいない。特別な材料などの差別化を図ったコロッケパンとミックスサンドであれば、冷凍でeコマースにて取り寄せることもあろうが、このいつものお店に対する「Society5.0」のコロッケパンとミックスサンドは、非常に素晴らしい社会の実現であると感じずにはいられない。

1) https://www.gov-online.go.jp/cam/s5/ (閲覧2018.1.8)
2) https://www.gov-online.go.jp/cam/s5/pdf/Society5.0_15d.pdf (閲覧2018.1.8)

 
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