No.407

題名:共同、協同、協働という3種のきょうどう
報告者:トンカツる

 日本語は漢字、カタカナ、ひらがなと3種類の表現があり、とても難しい。日本で育ち、日本で暮らしている筆者とて、その様々な表現方法に戸惑うことも少なくない。さらに、最近では、英語をそのままカタカナにすることも多く、元の英語の意味すら十分に知らないのに、気が付くと至る所で見かける言葉も多々ある。例えば、文献1)に示されているカタカナ語を使って、

アントレプレナーからパラダイムシフトを伴うメイクセンスなオルタナティブ案へのコンセンサスを得る。

と言われたら???である。これを意訳すると、

起業家から意識改革を伴う理に適った代替案への合意を得る。

となるが、これならまだ?一つだけで済む。海外の方、特に英語圏の方にしてみれば、この日本語の妙な柔軟さ(?)は、どのように映っているのであろうか。ただし、カタカナ語は元に英語やその他の外来語があるために、比較的意訳しやすいが、表題のきょうどうは、共同、協同、協働の3種があり、元の英語などの語句も判明しにくいために分からない。漢字も現代では日本独自のものも多くなり、中国からの由来と異なることもありうる。そこで、ここでは、共同、協同、協働の3種について調べたい。
 文献2), 3)に基づけば、共同、協同、協働の3種を、英語であえて見れば、

共同:Common
協同:Collaboration
協働:Coproduction

となるのかもしれない。意味としては、文献4)にあるように、

共同:状況・因果を問わず、2つ以上が一緒にある/する
協同:力や意思などを統一する事を目的として2つ以上が一緒にある/する
協働:単独では出来ないなんらかの労働を行うために2つ以上が一緒に働く

となるのかもしれない。いずれにせよ、安易に「きょうどう」と漢字で使用されているが、共同、協同、協働の3種を目の前にして、挙う動不審とならないように日頃からの注意が必要とされる語句でもある。

1) http://toianna.blog.fc2.com/blog-entry-77.html (閲覧2017.2.13)
2) https://www.many-many-info.com/blog/2016/11/14/4661 (閲覧2017.2.13)
3) http://www.caguya.co.jp/blog_hoiku/archives/2015/05/共同ではなく協働.html (閲覧2017.2.13)
4) http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1129651396 (閲覧2017.2.13)

 
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