No.37

題名:チョコチップパンにどれぐらいチョコチップが必要か?
報告者:トシ

 チョコチップパンはその名の通り、パンにチョコチップが含有されたパンである。特に、このパンを自分で作る人ならば分かると思うが、焼きあがった際の焼けたパンの香りと少し焦げたチョコの香りの混然一体となって醸し出される統合的な香りには、えも言われぬものがある。そこでは、パブロフの犬のごとく、自然とよだれが垂れるであろう。まさに香りの条件反射である1)。その一方で、よく店頭で売られているチョコスティックパンも相当な人気がある。どのスーパーやコンビニでも、必ずと言っていいほど販売されていることがそれを証明している。
 市販のチョコスティックパンは、チョコの含有量を多くすることはできない。製造元では、長年の蓄積に渡る結果から、チョコの配合率がすでに決定済みである。それに対して購入者は異論をはさむ余地もない。しかしながら、チョコチップパンを自分で作るとなると、自分の好みに合うようにチョコの配合率を変えることができる。すなわち、必要なだけチョコを配合することができる。ただし、これにも限度があり、チョコを入れすぎるとチョコチップパンではなく、チョコ+ちょこっとパン生地になるであろう。そこで、本報告書では、そうならないためにも自ら作る際のチョコチップパンにおけるチョコチップが、どのぐらいの配合によってパンとして最適かについて調査することを目的とした。
 調査には、日本一のレシピサイトであるcookpad3) を利用した。cookpadの検索においてチョコチップパンと入力し、その検索結果の中からいくつかのレシピを選択した。そして、小麦粉(強力粉もしくは強力粉+薄力粉)のg数、チョコチップのg数を各レシピから拾い上げ、チョコチップ/小麦粉で配合率(%)を計算し、表にした。

表 チョコの配合率

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この表からチョコチップの配合率も作る人で異なることが分かる。そこで、各配合率の平均をとると、その率は19.8%となった。このことから、むやみにチョコチップを増やすよりも、小麦粉に対して約20%となるようなチョコチップの配合が、チョコチップパンとしてよいであろうとの結論に至った。

1) https://ja.wikipedia.org/wiki/条件反射 (閲覧2015.9.8)
2) http://cookpad.com/ (閲覧2015.9.8)

 
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