No.2830

題名:今日のお題は、「桜の下の君」
報告者:ダレナン

(No.2829の続き)
まだ寒い春の日、
君は桜の木の下で笑っていたね。

淡い陽ざしに包まれながら、
風に舞う花びらを追いかける君の瞳は、
まるで春そのものみたいだった。

「まだ少し寒いね」と震える手を、
そっと握ると、
君はふわりと笑って、
「でも、春はすぐそこだよ」と言った。

君の笑顔があたたかくて、
冷たい風も、遠い冬の名残も、
すべて溶けていく気がしたんだ。

あの日の桜は、今も覚えているかな?
今年もまた、君と一緒に、
この下で笑えますように。

今日のお題は、「桜の下の君」

 
pdfをダウンロードする


地底たる謎の研究室のサイトでも、テキスト版をご確認いただけます。ここをクリックすると記事の題名でサイト内を容易に検索できます。



...その他の研究報告書もどうぞ