No.2598

題名:今日のお題は、「ポトフの食文化について」
報告者:ダレナン

(No.2597の続き)
 ちなみに映画「ポトフ 美食家と料理人」の元となったマルセル・ルーフ(Marcel Rouff)という人が執筆した本『La vie et la passion de Dodin Bouffant gourmet』について記述している方がおりました。その名もお手伝いハルコさんです。
 なんでも、お手伝いハルコさんとは、「出版関連の雑誌・ムック・書籍の企画制作のアート・ディレクションから、企業のコンサルタントとして、商品開発からマーケティング、販促までプロデュースを手がける後藤晴彦氏」(1)の料理に関連するキャラクターネームのようです。
 お手伝いハルコさんによれば、
「今は亡き料理評論家の見田盛夫先生(見田先生のことも機会を見て書きます)から電話をいただき、ある料理を食べる会があるから、とのお誘いでした。その料理とは「ドゥダン・ブーファン」という名称だったのですが、「ドゥダン・ブーファンって何?」ですよね。会食をしたのは、今は無くなってしまった銀座ホテルのレストラン“パストラル”で、シェフは鎌田昭男さん。「ドゥダン・ブーファン」とはフランスの作家マルセル・ルーフ(Marcel Rouff)が1925年に書いた小説『ドゥダン・ブーファンの生涯(La Vie et Passion de Dodin-Bouffant)』という小説の中の主人公の名前なのです。主人公は稀代の食通という設定ですが、(ここから、うろ覚え)パリが普仏戦争で包囲された1870年に塹壕に立て篭っていた主人公達が、平和になったらこんなモノを食べたい…と空想の料理の話を競いあった時に、ドゥダン・ブーファンが究極のポトフの話を始めます。それはポトフなのですが、ありとあらゆるフランス中の究極の牛肉、軍鶏、ブレスの鶏、羊、仔牛、豚、ハム、ソーセージに各種野菜を入れ、煮くずれるまで煮込む…。この小説を読んだ偉大な料理人アレクサンドル・デュメーヌ(Alexendre Dumaime1895-1974)がフランス中の食通を集めて供した料理が「ドゥダン・ブーファン式ポトフ」でした。当然大絶賛を受けたのです。ハルコ、食べましたよ!ホホホ(自慢!!)」(1)
とのことです。
 多少引用が長くなりましたが、 ドゥダン・ブーファン式ポトフなるものの背景を知るにはとてもよい情報だと思いました。さらにこの記述が映画の公開(フランスにて2023年11月8日)以前の記述(2011年9月15日)でしたので、実際にその本の内容を知ったうえでの記述かと思います。
 そこでポトフの食文化について調べてみます。ChatGPTちゃんはこう回答がされますた。今日のお題は、「ポトフの食文化について」

「ポトフはフランスの家庭料理の象徴的な存在です。その調理方法のシンプルさと手軽さから、特に家族が集まる日曜日の食事として親しまれています。各家庭には独自のレシピがあり、ポトフは家庭ごとの味わいが反映される料理でもあります。フランスでは、地域ごとに材料や調理方法に微妙な違いが見られ、例えばアルザス地方では豚肉やソーセージを加えることが一般的です。」

(1)https://otetudaiharuko.blogspot.com/2011/09/1_15.html

 
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