No.2486

題名:今日のお題は、「永遠の眠りの中での回答」
報告者:ダレナン

(No.2485の続き)
 今日はいきなりお題から逝きます。逝きたいのです。
 今日のお題は、「永遠の眠りの中での回答」として先のNo.2485の漏れた部分になります。
 (1)、(2)の方も「羽村の幻覚説」を提唱し、僕と同じような考察をされています。僕と同じく、やっぱりTVドラマ「高校教師」を見終えた当時、おかしなエンディングだと思っていたからかもしれませんね。当時、あんまりにもあっさりしたエンディングって、本当に二人は電車内で心中したの?、警察につかまっちゃうの??、それ以外の選択はなかったの???と思えてしょうがなかったです。
 そこで深読みしてみます。もちろん参考は(1)、(2)の方の考察からです(笑)。ちなみに(2)の方は、コーヒーを飲んで服毒とあります。なるほどと思い、その前後の映像を詳しく見直してみました。

1.特急車内で繭からの手紙を読み直す
2.その手紙を破る(回想が始まる)
3.窓際の座席でコーヒーを飲む(少し目がうつろになる)
4.同時間帯の現実の高校でその日の卒業式の映像が始まる
5.コーヒーを飲んだ後に電車の中で羽村が時刻を確認する(毒が回りはじめた時間を確認したのでは)
6.5と同時に高校卒業で藤村(京本政樹)が映る(もしかして続「高校教師」へのふせん?)
7.洗面所で顔を洗いに行き「先生」と繭が呼ぶ声が聞こえる(幻聴の始まり)
8.若干ふらふらしながら、別の座席に座る(服毒による身体精神症状の始まり)
9.グリーン席と書かれた扉の前に繭があらわれる(幻覚の始まり)
この後に青海川駅のエピソード、ローカル線のエピソード、赤い糸のエピソードがあり、
10.繭の腕がおちたことで、羽村は息を引き取った

こんな感じです。なので、実際はローカル線内での繭との心中ではなく、特急あさま内での羽村の服毒による死の方が実にふさわしいエンディングです。特急あさまに乗り前に、羽村は新庄(赤井英和)に「彼女(繭)のことをお願いできますか」と依頼している。新庄の「わかった」の後の安堵感の表情は絶妙です(さすがは真田広之さんの演技です)。さらに特急に乗る前には新庄に「お前まさか死ぬつもりやないやろな」という言葉に対して羽村は「僕にはそんな勇気はありません」と淡々と答える(さすがは真田広之さんの演技です。死を覚悟した実に絶妙な答え方です)。ふるえが止まらない(これも絶妙です)。そしてコート以外にはかばんも何ももっていません。そして新庄の「なんでこんなことになったんやろな」に対して羽村は「紙一重じゃないですか」と答える。すなわち、これ生と死の堺が紙一重であるとのことも意味しているのではないでしょうか。

(1) https://kujakunomai.com/13330/
(2) https://ameblo.jp/youchannogmw/entry-12739568353.html 

 
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