No.2478

題名:今日のお題は、「魔性の呪文:トリコーォンネ」
報告者:ダレナン

(No.2477の続き)
 映画「写楽」にはフランキー堺が出演していた。なつかしい。
 現代ではフランキーという用語はリリーが対となるも、この当時は堺だったような気がする。その他にも、この映画には岩下志麻、佐野史郎、片岡鶴太郎といった有名な人も多く出ている。
 監督は篠田正浩。岩下志麻の夫だ。そして真田広之がこの映画「写楽」によってダークなイメージとなったべくそのお方が、この映画に主演の葉月里緒奈だった。
 1954年、東京生まれ。美空ひばりの時代から取材歴40年。現在も週刊誌などで活躍するベテラン直撃記者の青山佳裕氏いわく、「記者に華奢な手を差し出し…葉月里緒奈に感じた“魔性の女”」。
“魔性の女”。なかなかいいフレーズだ。ついチラ見してしまう。
 そしてその青山佳裕氏の記事の中で、彼はこのように述べている。

「そして嫌な顔ひとつせず、こちらの目を真っすぐ見て応対し、決してそらさない。笑みを浮かべ、「主人にはとても愛されています。ええ、幸せです」などと、白い歯をのぞかせるのだ。こういうふうにされたら、どんな男でもすぐにとりこになってしまうだろう。」(1)

 きっと青山記者は葉月里緒奈の魔性に”とりこ”になったに違いない(笑)。

 ”とりこ”といえば思い出した。ピーター・ジャクソン監督の映画「キングコング」で、髑髏島の原住民のばあが「トリコーォンネ」というのだ。
 今思えばそれは、きっと魔性の呪文に違いない(笑)。今日のお題は、「魔性の呪文:トリコーォンネ」
 そして途中いろいろとあって半日以上かけてようやく「写楽」を見終えた。セットも衣装も豪華だった。ただし、製作費が6億、8億ともいわれ、興行収入が4.5億では赤字の部類に入る(2)。
 ただ、実際のところ、写楽が何者だったか未だに不明らしい。

 「異例のデビューを果たした写楽は、その後140数点に及ぶ浮世絵を世に送り出し、忽然と姿を消します。その期間、わずか10ヶ月。なぜそれまで無名だった絵師が華やかなデビューを果たすことができたのか。そしてなぜ、短い活動期間のうちに大量の作品を残し、姿を消したのか。出版が途絶えたのちの写楽の消息は分かっておらず、写楽は正体不明の「謎の絵師」として知られることとなりました。」(3)。

 映画「写楽」では、その謎の絵師を真田広之ちゃんが演じとるというわけさ。

(1) https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/249998
(2) https://ja.wikipedia.org/wiki/写楽_(映画)
(3) https://www.adachi-hanga.com/hokusai/page/know_24

 
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