No.2385

題名:今日のお題は、「汁を知る得たがまん汁」
報告者:ダレナン

(No.2384の続き)
 フリマでいいね!していたディスプレイが、ついに売れた。
 3回ほどの値下げがあり、購入をがまんする、その気持ちを維持するのがかなり難儀であった。が、ついに売れた。もう買わなくていい(笑)。
 なんども執筆しながら、PC周りで機器を感じ、危機も感じ、そしてサロンパスが効きながら、「ここにこのディスプレイがあると便利だなー」と思い、それでも「買っても買わなくても別に困らないだろうなー」とも思いながら、フリマのいいね!を毎日チェックしていた。たぶん出品者の方には異様なほどの閲覧数があることに、びっくりされていたのではないだろうか(笑)。
 執筆途中に現在の運用中のディスプレイの配置を見直し、「やっぱ買わなくてもいい」と何度も自分に言い聞かせ、出品を閲覧する。「やっぱほしいなー」と思いつつも、「やっぱがまんしよー」、その葛藤が何日も続いた。
 幸いなことに、状態はいいディスプレイで元箱もありのいいものだったが、題名が簡素だったからか、しばらく誰も購入されていなかったのが、僕が毎日のようにチェックできた要因だと分析する。僕の分析力も大したものだ(笑)。自画自賛。
 価格も同タイプに比べてすこし割安だった。出品者の方の「売りたい!」という想いが毎日のようにひしひしと画面から伝わった。購入するボタンになんどもカーソルや人差し指をのせ、商品の説明を見て、「ほしいなー、でも、がまんしよー」という葛藤は今でも僕の心に残っている(笑)。
 がまんを知り、がまんを知り、そしてがまん汁を知る。がまん汁を知ることで、ほしいなーという気持ちをピークに持ち上げることができる。でも、そこでさらにがまん汁を知るのだ。その先には見たことのない世界が待っているはずだ(笑)。
 これぞ主業だ、修行だ。人生の(笑)。
 フリマは副業でも、がまん汁を知るのは主業だ。購入しないことも稼ぐためにも大事なことだ。「買っても買わなくても別に困らないだろう」なものを購入しなかったことは、その分のお金を稼いだことに等しいはずだ。
 でも、サロンパスの在庫がなくなれば、それは即買おう。同じように貼りつくも、ディスプレイよりも効果てきめんだからだ(笑)。健康な肉体に、健康な精神が宿るとむかしから言われているではないか。体を修理できれば、心も修理できる。

 ただ、ほしいと感じると体も心も動く。その動きを止められるのは汁を知る得たがまん汁だけだ。愛しいそれはどうしようもなくほしくなる。愛しい人もどうしようもなくほしくなる。今日のお題は、「汁を知る得たがまん汁」にしたいが、その場合のコントロールのふがいなさは、どうすればコントロールできるのだろうか。
 汁を知り得たがまん汁は、今日もたらたらと流れ続ける。でも、もうディスプレイには心は動かされないぞ、とは思うのだった(笑)。

 
pdfをダウンロードする


地底たる謎の研究室のサイトでも、テキスト版をご確認いただけます。ここをクリックすると記事の題名でサイト内を容易に検索できます。



...その他の研究報告書もどうぞ