No.2365

題名:今日のお題は、「いやーここってダダでおうてるやん」
報告者:ダレナン

(No.2364の続き)
 緊張するといやな汗が出る。そう、臭いのする汗だ。
 かつてCompany of the Living Deadでいやな汗が出ることが予想される日には必ずDeoco.して出かけた。臭いを発する場所は主に三か所。ビーチ区間の胸の中央と左右の脇。特にビーチ区間のそれは、シャークが出るごとく危険区間だった。そう、パワ・ハラーの神・モンスターの輩との会話ではいつもここからシャークが出てきた。そのシャーク臭は、明らかに危険を意味していた。ビーチの監視員も必ず、「シャークが出たぞ。早く上がって」と。
 でも、僕から上がるわけにはいかない。パワ・ハラーの神・モンスターの輩との会話でどんどんとシャークがでて、僕は食われてしまう。それが毎度だった。オンラインではその臭いは自分しかわからない。でも、それでも、シャークはいつも出現したもんだ。
 でも、シャークに対してもDeoco.の効果は偉大だった。ほぼ撃退してくれた。
 それからというもの予期される日には、Deoco.を現場に持ち出すこともしばしばあった。

 妻の成美との会話では、サイト(ブログ)がバレたとしてもシャークはでなかった。いずれバレるんじゃないだろうかとの予想もあった。何しろ名前と執筆された内容でほぼ身内の妻なら特定できるはずだ。「あなた、ち〇こーマンなの?」といつ言われても仕方ない(笑)。ただし、Deoco.は口臭には効かない。加齢臭にも効かない。だから、腐敗臭とゾンビ臭にも効かない。効くのはシャーク臭だけだ。

 寝転がってテレビとスマホをみている妻のスマホの画面をそっと覗いた。どうやら僕のサイト(ブログ)を見ている感じではなかった。その時、成美は視線を感じたのか、僕の方を見た。どきりとした。そして成美は説明した。その説明も僕のサイト(ブログ)のことではなかった。

僕:(たぶんはっきりとこのサイト(ブログ)の存在を確認していないみたい…)

 若干ホッとした。
 むかしと違ってほぼ思考がもれ、歯垢からの口臭はもれてはないと思うが、それでも僕から漂うゾンビ臭は自動書記としてこのサイト(ブログ)にダダ洩れになっている。これこそがダダイズム。ダダだ。

「「ダダとはなんぞや?」という問いに、付け焼き刃な知識で答えるならば、「あらゆる既成概念を破壊し、個人の欲求を解放する運動」ということに落ち着くのではないかと思います。」(1)

 いやーここってダダでおうてるやん。今日のお題は、「いやーここってダダでおうてるやん」。

(1) https://nostos.jp/archives/101395

 
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