No.2347

題名:今日のお題は、「チャタレイ夫人を学んでよかったこと」
報告者:ダレナン

(No.2346の続き)
 2022年ものの「チャタレイ夫人の恋人」を見終えて、一夜明けた。心にぽっかりと穴が開いた僕の心の一部がチャタレイ夫人で埋まった。それはまさに、2022年もののコニー(チャタレイ夫人)とメラーズが劇中で行ったことと同じ意味を持っている。
 僕の中で新しい命が産まれ始めた。きっと監督ロール・ドゥ・クレルモン=トネールの子どもだ(笑)。
 1991年ものの「チャタレイ夫人の恋人」は未見であるが、以下の流れでチャタレイ夫人を学んでよかったのだと今になれば思える。今日のお題は、「チャタレイ夫人を学んでよかったこと」にしよう。

2006年「レディー・チャタレー」(監督:パスカル・フェラン)
1989年「レディ・チャタレー」(監督:ロレンツォ・オノラーティ:正確にはD・H・ロレンスの原作を映画化したものではないが)
1981年「チャタレイ夫人の恋人」(監督:ジュスト・ジャカン)、漫画「チャタレイ夫人の恋人」(著者:川崎三枝子)
2015年「チャタレイ夫人の恋人」、漫画「チャタレイ夫人の恋人」(著者:川崎三枝子)
1993年「チャタレイ夫人の恋人」(監督:ケン・ラッセル)
2022年「チャタレイ夫人の恋人」(監督:ロール・ドゥ・クレルモン=トネール)
1991年「チャタレイ夫人の恋人」(監督:パスクァーレ・ファネッティ:未見)

 原作は読んでない(笑)。ただし、漫画版が原作を忠実に映像化(漫画化)して再現しているとすれば、問題ない(笑)。もっともこれに近いのが1981年もので、たぶん1993年もののTVも原作に忠実だろうと思えるも、こちらも未見である。ケン・ラッセルの1993年「チャタレイ夫人の恋人」のDVDを買おうとカートにまで入れたが、Netflixで1か月でも課金してそれでよかった(笑)。
 しかし、2022年ものはすべてをうまく埋め込みつつ、余分な説明は省き、それでいてちゃんと納得いく筋道だった。さらに、映像もとてもよかった。これ以上にないだろうと思える映像化だったと思う。
 調べると、監督のロール・ドゥ・クレルモン=トネールは女優さんで脚本も手がけている。「彼女は修士号を取得するまでソルボンヌ大学で歴史を学びました」(1)とあるようにかなり文才もあろうのだろう。僕にとってチャタレイ夫人のような憧れの人だ。(1)によれば、ヴィム・ヴェンダースのパリ、テキサスが好きなようだ。よーし、見よう見ようと思っていたけど一度も見てなかった「パリ、テキサス」を今度見よう(笑)。
 パリ・テキサスの映画パンフも持っている。ナターシャ・キンスキーも大好きだ。雑誌の特集も持っている。なのに、未だに見ていない(笑)。
 見てしまうと、とても見たかった生涯映画の一本の上映が心の中で終了してしまうからだ(笑)。

(1) https://fr.wikipedia.org/wiki/Laure_de_Clermont-Tonnerre

 
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