No.2278

題名:今日のお題は、「そして僕は記憶に溺れる」
報告者:ダレナン

(No.2277の続き)
 グレーらに連れ去られたおかげだろうか。ときおり、パワ・ハラーモンスターの神との隔絶を感じられるようになってきた。一方で、この隔絶により精神的に落ち着いたこの時間は、パワ・ハラーモンスターの神によって与えられたものとしても納得もできるようになってきた。
 ただし、だ。
 口座から税金の引き落としがあると、再びパワ・ハラーモンスターの神から輩、奴ら、貴様らへとその似非の神に対して現実的なつれなさを感じてしまう。
 今月末にまたも税金の支払いがある。お金を奪われたのは、奴らのせいだ、と思い始めるその時までの彼らの神扱い(笑)。

 数字は正直だ。さすがは宇宙の共通言語。この言語数が口座に多ければ多いほど、パワ・ハラーモンスターの神を感謝できるちゅうもんさ。でも、+100ではまだまだだ。+1000、+10000。もっともっとウルモア(笑)。

 本棚を整理して”いる”本と”いらない”本にわけた。さらに書き込みや折り込みの多いある本はさすがに売りにくいので、”いらない”とも”いる”に分類する。そうして、数冊のウルモアを確保することができた。それはきっと「角層深くまで浸透する3種の保湿成分とうるおいベール成分が、肌をやさしく包みうるおいを閉じ込め」(1)てくれる高保湿入浴液。僕にとっては肌に効果絶大な一品(ただし、使用効果には個人差があります)(笑)。

 で、妻の成美は今の僕に肌をやさしく包みうるおいを与えてくれる。が、むかし大好きだったあのひとの記憶は、角層深くまで浸透したままだった。いくらトイレについたう〇こをたわしでこすり、その粘着性をはがすも深く浸透したあのひとの記憶は落ちなかった。
 妻の成美には僕の角質層についてしゃべったことがない。いえねいし、いったところで角質層は荒れたままだ。恥ずかしいことに今でもあのひとの子どもがほしかったと感じることがある。この感情が娘の茉依にもばれるとまずい。ような気もする。
 どんなひと?
 ただし、成美と結婚する前のストーリー。どんな人でもぼくと同じように、ひとつやふたつの浮いたストーリーはありますよね。
 記憶とは恐ろしいものだ。恐怖の記憶はこびりついている。さらには叶わなかった夢も記憶としてこびりつく。反芻したくなくとも反芻する。そして僕は記憶に溺れる。おっ、いいフレーズがでた。今日のお題は、「そして僕は記憶に溺れる」にしよう。

(1) https://www.amazon.co.jp/dp/B0CBPPQPVX/

 
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