題名:今日のお題は、「硫黄と鉄が混ざった匂い」
報告者:ダレナン
(No.2245の続き)
どんぶり内にじいさんの親指が入っていたように見えたが、そのとおりで汁もぬるめだった。しかも、麺がのびていた。ぐったりと。でも、まぁ、500円のラーメンならしかたないだろう。しかも、志村けんのようなじいさん(笑)。
でも、本当に志村けんは新型コロナでなくなったんだなー、と感慨ひと押しだった。感慨ひと押しという表現が日本語的にあっているのかどうかはわからず、メモにはそう書いてある(あとでノートPCで記述した際にこれがあっているのか疑問に思った)。
その志村のじいさん(仮名)に秋葉温泉のことを聞いてみた。
ここ10年ぐらい前からめっきりと客が少なくなり、今では宿が1件しかないこと。もともとは湯治場でじじばばがほとんどだったのでもうこの世にはいねくなったんだろーめと言っていた。
「あんちゃん、どっからきたんべ」
僕はすでにあんちゃんという年齢ではないが、ふもとの市から2時間かけてここまで来たことと、かつて妻と秋葉温泉に来たことを伝えた。
「そうかい、そうかい。ええとこやろ。でっ、どうだい、わちのラーメン。うまいやろー」
僕はひとまずうなずいた。本当はあまりうまくなかったが、志村のじいさん(仮名)はとても喜んでいた。
その後、500円を払って店を出た。「あんちゃん、またきてな~」、という志村のじいさん(仮名)の声にふと懐かしさを覚えた。
そこから5分ほどで秋葉温泉で一番大きいはずの湯治場についた。それでも客はまばらだった。以前に来た時の宿も確かにどこにもなく、あるといえば湯治場のすぐ横の一見宿しかなかった。
一見宿? 一軒宿でなくて?
とまあ、書いたメモには「一見宿」となっていたが、実際には「二見宿」という名の宿だったような。違ってたかもしれない。最近とみに老眼なので、しかも記憶力もあいまいだ(笑)。
その一見宿で受付して湯治場に向かった。
湯量は豊富だったが、温度は39°~41°ぐらいの間だろうか。少しばかり入りやすい温度だった。お湯は鉄分が多く含まれているのか、硫黄と鉄が混ざった匂いがした(今日のお題は、「硫黄と鉄が混ざった匂い」にします)。温泉の看板を見ると泉質:単純二酸化炭素・硫黄冷鉱泉という種類の温泉のようだった。硫黄と冷鉱で硫黄と鉱物が混ざっていることが確認できた。でも、冷鉱ってなんなのだろうか。冷コー、確かに冷たいコーラは好物だけど(笑)。