No.2218

題名:今日のお題は、「コーヒー好きのヴァンパイア」
報告者:ダレナン

(No.2217の続き)
 高さ11cm、直径8cmぐらいのやや大型のコップに立て続けに氷を入れて冷コーヒーを飲むとどうもおしっこが近くなる。たぶん、曾祖父の代では冷コーヒーでなく、生き血だったかもしれないが、代を経て僕の代になると生き血よりもコーヒーがメインとなった。

 そう俺はヴァンパイア。
 コーヒー好きのヴァンパイアなのだ。
 今日のお題は、「コーヒー好きのヴァンパイア」にしよう。

 実は嘘のようで本当の話だが、曾祖父はヨーロッパ、それもルーマニアの出身の人だった。日本の現在日ルーマニア大使の大使官だったらしい。もともと数学が得意だった曾祖父は、1917年8月の公使館レベルでのルーマニアと日本との外交関係の確立の際に来日し、経済的な面で尽力した用人だったらしい。
 そこで僕の曾祖父に出逢ったのが、同じく大使館に出入りしていた曾祖母にあたるハツネばあちゃんだった。
 なので、僕の瞳は若干青い。風貌は日本人のそれだが、少し手足が長く、顔も小さい上に、身長も178cmあるので、そりゃー高校の時はもてるわな。
 自慢じゃないけど、たぶん曾祖父の血筋の影響だと思う。さらには当時、長身を生かして高校時代バスケットしてたもんな。高校のころ友人から「お前、本当はヴァンパイアじゃね」っていわれるのも無理ねーわな。笑うと犬歯も目立ったせいかもしれん。
 ただまぁ、今は無職やけんどもな(笑)。
 高校時代の栄光を引きづっててもしょうがねーべ。
 でも、すこぶる精神状態がよくなってきたなー。Company of the Living Dead退社後の空白を埋めるかのように執筆意欲が増しとるで。

 と、ここでふと過去の僕が執筆した創作ストーリーを見直すと、同じような展開があった。しかも、これで3回目ぐらいだった。
 実はあったことがない(僕が生まれた時にすでに他界していた)曾祖父の影響を知らず知らずのうちに受けているのは仕方がないような。幼いころに初めて曾祖父の白黒の写真を見た時、「この人、どこの国の人」っってな感じで、めっちゃインパクト受けたから、しゃーないで。
 心にDNAに刻まれとる。
 大学生のころにルーマニアにいったけれども、そりゃービックリしたで。曾祖父の出身なのに、異国の血やで。異国の地、そんで異国の知。なーも知らんかったけん。
 曾祖父の遠い親戚のシギショアラに行ったとき、中世の世界がそのまま現代に蘇ったような町でびっくり。カサ・ヴラド・ドラクルで血のスープ飲んだがな(笑)。

 
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