題名： そこらじゅう誤記が這いずりまわっていましたよ
報告者：ダレナン

(No.2185の続き)
　ここで、僕は一旦ストーリー設定を見直すことにした。やはり間違えたままでは妻に申し訳ない。

　妻は莉菜（41歳）：くさかんむりに利で、それに菜っぱのなを持つ”りな”
　かつての恋人里奈（同じく43歳）：こちらは里に奈良のなをもつ”りな”

ということだ。もし途中のストーリーで字を間違えていたら、そこは作者（僕）の記憶の誤記を示していると思っていただければ幸いです。
　ちなみに僕の名は来栖草佑（くるすそうすけ）といいます。妻は来栖莉菜になります。かつての恋人は結婚して確か緒方性になったと思うので、緒方里奈ですね。
　僕とかつての恋人は同級生で同じ年で、互いに43歳です。ただし、妻の莉菜とかつての恋人の里奈には接点はないです。妻も緒方里奈の存在は知りませんし、僕もあえて過去の恋人について語ることもありません。なぜなら、莉菜と里奈はベースは同じでも開発が異なるので。

　開発？

　まぁ、その解釈は一旦置いときます。読者さまのご想像におまかせしたいと思います。

　と、ここで過去のファイルを見返すとまた完全に間違えていたことに気づきました。

　妻は莉奈（41歳）：くさかんむりに利で、それに奈良のなをもつ”りな”
　かつての恋人里奈（同じく43歳）：こちらは里に菜っぱのなを持つ”りな”

　よくよくの見返しで、そこらじゅう誤記が這いずりまわっていましたよ。今後は間違えないように気をつけます。そんな僕の様子を見てか、あるいはスマホを見ながらか、莉奈はなにかを見て笑っていた。

莉奈：「くすっ（笑）」
僕：「何がおかしいの？」
莉奈：「ここの文章見て」

　そうして莉奈は僕に文章を見せた。このブログの文章だった。結局は莉奈になにかもお見通しだったということだ。傍らで莉奈は、最近はまっているミントティを飲みながら、相変わらずくすっと笑っていた。

ミントで莉奈くすっ。