No.2133

題名:沙耶の舌音
報告者:ダレナン

 本報告書は、基本的にNo.2132の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 「なぁ、お兄ちゃん。チャカとだんびらどっちが強いと思う?」に気を取られて、撮影に際して課したルール、”ルール1:必要以上に撮影しろ”、“ルール2:消去するな”、の元ネタを大きく勘違いしていました。正しくは、映画「野生人間 獣に育てられた子どもたち」でなくて、「野良人間 獣に育てられた子どもたち」でした。ここに監督ならびに関係者皆様方に深くお詫び申し上げます。

 そうして、のらではない、やせいにも、野生だけでなく、野性もあることに気づいた。その時僕は、ASMR:Autonomous Sensory Meridian Response:自律感覚絶頂反応を感じた。
 僕は自ら課した上記の撮影のルールにのっとり、大貫沙耶の一部始終を撮影した。歩くシーン、会話するシーン、食事シーンはもちろんのこと、洗濯、着替え、放尿するシーンなど今となっては必要なのか判らないシーンもよく撮ったものだった。
 もちろんアダルトVではない。大貫沙耶という僕たちにとってまれな逸材の女優のすべてを収めるためだった。
 言うなれば、そのシーンが必要不可欠だったのだ。

 男優は他にはいなかったため、いつものように僕と夏目で交代しながら行った。ただ、撮影は僕が中心だったため、夏目と沙耶のシーンが幾分多かった。2人の男と1人の女を巡る群像劇でも、1.6の男と0.4の男、そして1人の女のようでもあった。0.4は僕だった。そして、この撮影で特筆すべきことは、夏目はそれまでの過去の作品においては完成させた脚本に手を入れることはなかったにも関わらず(それがほとんど完璧だったため)、この作品で初めてアドリブ要素がある脚本にチャレンジした。これもひとえに沙耶に影響されたためでもあった。撮影中にもどんどんと脚本を変え、沙耶はそれに初めは戸惑いを覚えていたものの、次第にそのギャップに快感を覚えるようになっていた。
 一度、撮影の合間になぜ僕たちのオーディションを受けたのかを、沙耶に詳しく聞いたことがあった。なんでも、今撮影しているこの前の僕たちの作品だった「血塗られた贅肉」があまりにも自分の感性をいたく刺激したとのことだった。
 クレジットに夏目と僕がいる。沙耶は僕たちの映画研の存在を知り、「この2人に撮られるなら、私は思い切って変態になってもいい」と直感でそう感じ、僕たちの次の映画に女優をオーディションしていることも偶然に知った。そして受けた。
 本作品で沙耶は変態になることを肌で覚悟していた。そのことを聞いて、僕たちの撮影はどんどんとエスカレートした。中でも作品の特徴的なシーンは、僕が開けた缶ビールの中身が手の中にこぼれ、夏目がじっと見つめる中、そのビールを沙耶が舐めるというシーンだった。夏目はこのシーンにこだわりを持ち、何度も何度も繰り返し演技させた。
 海岸のさびれた小さなあばら家の中で、ペちゃぺちゃ、ぺちゃぺちゃと沙耶が舐める音が小屋中に響き渡り、演技だと理解していても、沙耶の舌音で僕の陰茎はどうしようもないくらいに固く大きくなっていた。

 
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