No.2106

題名:時間の流れは、記憶も愛も、すべてを風化させる。
報告者:ダレナン

 本報告書は、基本的にNo.2105の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 永遠とも思える尽きることのないくだりで、のぼることなく、どんどんと下っていくこの物語はもはやなにかの終焉を匂わせていた。それは僕の貧弱な頭の思想であり、思考であり、支離滅裂でもあった。僕にはもう何も残されていない。

 妻妙子がふと布団から起きて、私がジェニファーとの夢心地の中で、さらに夜中にも関わらず、コンビニで〇〇買ってきてと私に告げ、目が冷めた。

 これが現実だ。

「いや、今、夜中の丑三つ時だぜ」
「そんなごたくはいいから、〇〇買ってきて」
 私はすでにビールを飲んでいる。つまりは歩いてコンビニまで行かなきゃならないわけだ。その時間往復で約30分ほど。
「最近、運動していないんでしょ。そのついでよ」
と妻が言った。
 (運動…、それは私だけのこと…なの…)と妻に若干反論したかったが、私は素直に「分かった」と妻に答えた。

 こう答えないと、あとで別に意味で、堪えるからだ。

 私の精神が崩壊しつつあった。

 もう、いいや。なるようになれ。

 そう思い、nanacoカードをポケットに入れてコンビニに行った。
 コンビニまでの道中で理(RINI)にかなったような甘い一時は、時間とともに風化することを痛感していた。My Favourite Clothesだと信じていたその相手の存在は、無下にチェンジする。

 時間の流れは、

 記憶も愛も、

 すべてを風化させる。

 
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