No.2097

題名:配給権がAmazonに売却された。それは、
報告者:ダレナン

 本報告書は、基本的にNo.2096の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 夢か幻か現実か。それとも現実化した夢見っぽい中のジェニファーの登場に、僕は「トゥモロー・ウォー」意外とおもろかったよ、と告げた。彼女は、どこがおもろかったの、と聞いてきたので、邦題にはTHEがない。だから、THEがあることで、そのトゥモローは明日ではなく現実化されるんだと思う。
 それは、まるで後々に起こりうる未来のように、と答えた。
 集中豪雨、地下浸水、ワクチン、感染対策、新型コロナウイルス、あおり運転、放射能、洪水、地震と来れば、あと残るはエイリアン襲来しかない。エイリアンが地球を占領するんだ、と僕は付け足した。エイリアンが来るのね、とジェニファーは聞いてきた。でも、僕はそこは、映画.comに忠実に「ある日、2051年からのタイムトラベラーが現代に突然現れ、人類は30年後に未知の生物と戦争になり、やがて敗北するという衝撃の事実を告げる。人類が生き残るための唯一の希望は、現代から民間人と兵士を未来に送り込み、戦いに参加することだという」1)ことを述べた。そして、これに付け加えて丁寧に補足した。

「その未知の生物とは、ずっと昔からロシアのとある地中に墜落した宇宙船の中に潜んでいたらしい。それがこのエイリアン襲来の由来だったんだ」

と伝えた。すると、ジェニファーは、「それって、ネタバレじゃないの?」と疑問符をつけた。
 僕は彼女の言葉にハッとした。「完全にネタバレやん、これって…」。
 「そう、ヒデーィキの言ってること、ネタバレなの。だからあなたに対してあの時ジェフが怒ったのも無理ないわ。だって、「トゥモロー・ウォー」って、パラマウント映画によって2020年12月25日に劇場公開予定だったけれども、新型コロナウイルス感染症の流行により断念され、配給権がAmazonに売却され、Prime Videoにて2021年7月2日に全世界でデジタル配信されたから…よ」2)。
その時、ジェフの高笑いが耳に響いた。僕はなんてうかつだったんだ。ジェフに対抗するなんて。
 その時からインター・アドベンチャーのビジネスモデルは段々と崩れていった。僕たちの会社は、まるで今記述している文体と同じように、誰もが明らかなぐあいに破綻していった。もう物語のつじつまなんて気にならない。それくらいに破綻していた。
 確か僕たちの会社が傾いたのは、ネタバレでなく、オンライン化を進めたからじゃなかったのか…。
 いや新型コロナウイルスのせいでそうなったのでは…。
 いやそれは八度まもるの例なはずだ。
 いや僕はそうじゃない。そうじゃない。そうじゃない…、私はそうじゃなかったはずだ…。

「そりゃ、誰もヨメんでしょ」

1) https://eiga.com/movie/92498/ (閲覧2021.8.19)
2) https://ja.wikipedia.org/wiki/トゥモロー・ウォー (閲覧2021.8.19)

 
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