No.2051

題名:ベルトコンベアが動き始めた
報告者:ダレナン

 本報告書は、基本的に No.2049の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 SIM交換することで、スマホ内部の僕は、外部のわたしにコネクトし、僕は僕に戻った。わたしから僕への移行時にポーランドまで旅立つ計画を実行した。そして今、飛行機を降りる際、ふと鏡面に映った自分の姿が見えた。おかしなことに僕の姿が随分と若返っている。今の今までそのことにまったく気づかなかった。

 どういうことなんだ。

 飛行機の出口でエバンジェリンと合流し、ともに軽くキスをした。僕の陰茎はすでに落ち着いていた。ただ、僕は、若返ったそのことが気になっていためにエヴァンジェリンに確認してみた。すると、エヴァンジェリン曰く、「逢った時から少なくとも見た目は変わってないよ」ということだった。

 どういうことなんだろうか。

 ユメセカイへの同期がきっかけなのだろうか。いやそれはポーランド行きの飛行機に乗ってからの話なはずだ。すると、もっと前の段階で僕は若返ったことになる。

 SIM交換した時に何かあったのだろうか。

 スマホの電源を入れると、(にゃおーん)と聞こえた。エヴァンジェリンもそれを耳にしたみたいだった。「あっ、リドルが鳴いた…。えっ、動いてる…」と彼女は僕のスマホの画面を確認した。僕もじっくりと確認した。画像だったはずなのにわずかに動いている。
僕:「さっきまた、飛行機内で寝てしまったんだ。すると、やっぱり夢の中にこのりどるが現れた。彼はUFOを豪馳走してくれた」
エヴァンジェリン:「UFO?」
僕:「日清のカップ焼きそば」
 僕はすかさず検索した画像を見せた(図)。

図 濃厚ソース1)

エヴァンジェリン:「へー、そんなのあるんだ」
 エヴァンジェリンは感心しながら僕の手を自然に握った。僕もその存在を確かめるように手を握り返した。エヴァンジェリンが微笑んだ。僕たち二人は、一緒にそのまま荷物受取所まで向かった。
 荷物受取所でしばらく待っていると、ゴトンと音がしてベルトコンベアが動き始めた。

1) https://store.nissin.com/jp/products/product/1011109/ (閲覧2021.6.3)

 
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