No.1933

題名:ビンビンくる
報告者:ダレナン

 本報告書は、基本的にNo.1932の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 ダブていった面影を感じると、僕は再び頭の中がくらくらしていた。そうして、またもや大将が現れた。今度の対象は焼肉だった。燃え滾る肉。大将が対象で対称となるその時、僕の肉は反対の事象となる別次元へと意識がいざなわれた。それがアナザー・ワールド。そこで、出逢った彼はこう言ったのだ。
「Heineken? Fuck that shit! Pabst Blue Ribbon!」
 彼はデニス・ホッパー。彼はそう叫んだ。前にもこれを書いたが、どこで書いたか調べる気すらない。が、そう叫んだのだデニスは。そして、それは、Blue Velvetの1h13m以降のくだりだ。見てみろ、そこを。
 そこでもって、僕は再び、Pabst Blue Ribbonを注文した。もちろんカンではなくビンをだ。やっぱうまいのは、同じものでもうまいのは、ビン入りだ。それは感ではない。
 ビンとくるんだ。よーく、覚えとけ、おまえら。
 でも、凶、凶だ。今日でなく、凶だ。ひたすら築いたのだ。ビンの山を。そして、Pabst Blue Ribbonのビンが、自治体のリサイクルセンターでの扱いを断られた。
 腹が立った。
「ビールの瓶は、酒屋へ…お願いします…」。
 だと、なんやそれ。
 そして、酒屋でもそれを扱っていない山家さんでも、断られ、荒れに荒れた。またもや倍増して腹が立つ。
 なに、「家の山ではそれは扱っておりません…。だから、回収できません」。だと。
 家の山。家の山、うちのやま。そうして、山を登る人は山家という。
 おいおい、つまらんえーがでも、それは、例えばリメンバー・ミーでも、あるいは、キラー・インサイド・ミーだったかな、途中までしかみとりゃせんが、あってるかわかんねーけども、いずれも劇中で扱っとるビールはビンやで。それが、355mlのビンが、一つの大いなる文化なんやで。
 ワンウェイやあらへん、リターナブルやで。リターナブルほど、ほんまは、エコなんや。知っとるか、貴様らは。貴様らは-。
 なんや、この国は。リサイクル、リサイクルと叫びながら、ここ1)読んでみ。間違っとるで、かんがえかたが。おい、お前ら、まちがっとるで、かんがえかたがよー。

ビン:「何度も使われていても、安全は、保障されています。」

 それがビンの文化なんや。馬鹿かお前らは。カンばっかりに頼って、きっとビンビンくることがなくなったんや。貴様らは。
 ほんに、ムカつくは。凶は。凶という今日は。
 で、問い合わせたったで、どういうことやねんって。ビンは文化なんやでって。

1) http://www.town.yuza.yamagata.jp/ou/chiiki/kankyo/files/6567/6567_17.pdf (閲覧2021.1.9)

 
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