No.1916

題名:王冠の文化
報告者:ダレナン

 本報告書は、基本的にNo.1915の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 気づくとどんどんと王冠が外れる。こぎみよく、服の部分でもって痛みを伴わないようにその王冠の一部を握りしめ、ギュッと王冠を開ける。それとともに、プシュッと音がする。そしてビン内の炭酸が、わずかに抜ける。その一連の行為によって、王冠が開け、その中を僕は飲みつつ、こう思うのだった。
 人はこれを称して、てめえ飲みすぎだと。
ただし、僕にも言い分がある。
 それを、ここで、声を大にして伝えたい。

 「ビンの王冠という文化が、いつの間にか日本から失われているんじゃないか」

と、そういえば、何羽だったか、その羽はニワトリ…。いやー、ここで続いてネーな。そして、それとも現時点で、何話目だったかもろくに思い出せない。そうだ。ドラえもんには王冠を集めてなんとか、ちゅう話があったはずだ。その王冠の印刷のずれをスネ夫は希少価値があるとしていたことを、ここで思い出した。

 いやー、もうはや、王冠なんて時代遅れやで。
 あなたは、そういった。
 あなたは、そういった。
 あなたは、そういった。

 うるせーわ。明らかにビンのほうがうまいやん。
 それは、飲み物だけではない。アルミやプラには、中身の、何かが、とろとろと失われる成分がある。でも、ビンは完全なる凝固体。僕と同じく、誰にも親和しない。だから、その中身の純潔が保たれる。
 いやー、僕は純潔やないで。そう思ったも、でも、人からのうるせー意見はまったく耳に入ってこない。耳に入らないから頭にも入ってこない。幸いなことに、耳鳴りも最近はひどーなっている。
 だから、うるせーおめえの意見なんぞ、聞く耳もたねーがな、
 まっ、一応聞いてやるか。おめえは、一応、上司だからな。
 金銭の上での、ただの上司…。おめーの言葉は琴線に触れん…。
 くそ、うっとーしいわ、きさま。
 と、毒を吐くまにまに、その王冠が、ビンが生活に潤いをもたらす。
 でも、やっぱコンビニには、355mlや330mlのビンなぞねーがな。
 そこで、若干のストレスを感じ、声を大にして言いたい。
「355mlや330mlのビン。カンなんかよりも、かっこええ。海外のいろんな映画なんぞ見てみ。カンでかっこええのないで。かっこええのは、ビンやで。海外の人にはエターナルなビンの文化がちゃんと生きとるで。はよ、気づかんといかん。このままでは、日本の王冠の、うまい文化が終わってまうで」

 
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