No.1852

題名:けたけたけた…
報告者:ダレナン

 本報告書は、基本的にNo.1851の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 重い足取りで、僕は順路に従って進んだ。両方の足首には鎖が繋がれ、その先に3kgほどの鉄球がくっついているようなそんな足取りで、じゃらじゃらごろごろ、じゃらじゃらごろごろという音も幻聴のように聞こえていた。大人への階段のステップは踏めず、かといって頭の中にCreateも何もない。僕は今、地べたを這いつくばっている。

 カサコソ。スーパーGが目の前を横切った。

 鉄球の足取りの割に、僕の口はカサコソと軽やかになった。他人のCreateを見ては、ぶーたれ、そして文句を述べる。他人のCreateを得ては、ぶーたれ、そして文句を述べる。ノーベルではないその単純な頭を使わない作業の繰り返し。柔軟性の失われたゴム。口が滑るたびにぼろぼろと崩れる。それに気づくことなく、それがいかにも僕を成長したかのように特徴づけ、次第に口が滑ることが平気となった。足取りは重くとも、口が滑る。順路を進む。誤った順路。その平気は、実は兵器で、誰もがその発言に辟易する。そこに想像と創造がなく、ただ偉そうふるまうまがい者。硬化したゴムのような頭の中身。
順路の先、次の部屋は、上下左右前後がすべて鏡張りだった。その6面の鏡には希望のない順路を辿る人が映った。わははは、誰なんだあんたは…。
 
 それは、随分と年老いたCreateのない僕自身だった。

 魂の戦士も、墓から蘇り、けたけたと骸骨が笑っていた。

 「生ける屍。お前はゾンビだ。けたけたけた…」

 「夢や希望のないただの歩みは、ゾンビだ。お前はゾンビになったのだ」

 「そうじゃない。僕にも夢や希望はあったんだ。忘れていた。葬ってしまっていたんだ。でも、そういう君たちも骸骨じゃないか」

「ふん、偉そうに。じゃあ、証明してみろ。おめえの夢と希望とやらを証明してみろ」

「…」

「ほら、何にもねーじゃねーか。おめえには、もはや何の想像も創造のかけらもねえーんだよ。おめえは、誤った順路を進んでいるだけのゾンビなんだよ。けたけたけた…」

 
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