No.1811

題名:初めての出逢い
報告者:ダレナン

 本報告書は、基本的にNo.1810の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 意は決した。次の日に、Moon Town自警団の募集場所、第3人工ドームの集会場まで足を運んだ。
 集会場に入ると、僕が思っていたよりも意外とそこに居る人は少なかった。せいぜい7人ほどだろうか。いち、にい、さん…、やっぱり7人。これが自警団となる勇者たちか…、と思っていると、集会場の壇上には、第2世代のMoon人と思しき人が2人登場した。

「えー、我々は、第2世代のMoon Town自警団の前身であります、Moon Town警備員の人員であります。なかなかこの平和裏の中でのやっかいな喧騒であった食糧難に対して、我々は日々努力をしてまいりました。ただし、この都度の犯罪の過度さには、我々だけではもはやどうにもならない事態にまで発展しております。そこで、この度、Moon Townの秩序を守るべき先鋭たちを、ここにお招きした次第であります」

「我々、警備員という立場から発展し、近頃の犯罪の多さを目にして、ここMoon Townの自警団として、Moon Townの秩序を守るべく先鋭たち。君たちがその次世代の前身となります」

「ふむふむ…、見るところによると、7人…ですか…。若干少ない…かな…」

「いやいや…、あなたたちは、きっと、7人の侍たち、ですな。あなたを待っている!、その広告のフレーズによって、君たちが創るべく新たな世代は、新たな面持ちで、ここの秩序をきっと守り通すはず。我々は、そう信じている次第であります」

「ともに、戦おうではありませんか。Moon Townの次への発展、歴史の新たな更新を願って…」

 その後、Moon Town警備員の歴史から、Moon Town自警団に関する業務内容の説明があり、秩序を守る法規に関する説明があった。じゃがいも工場の副業とはいえ、なかなか大変そうな業務ではあった。しかし、業務の手筈に関しては、特別な人員が配置されていたようであった。一通りの説明が終了すると、業務の手筈を行うMoon人の紹介があった。

「これからあなたたちの業務について、その手筈を整えてくれる人を紹介します。業務上で、あるいは法規上で、あるいはその他で困った場合には、この人に連絡ください」

 そうして、聡明そうな第3世代のMoon人が壇上に登場した。その人は、眩しいぐらいに輝いていた。でも、それは明らかにスポットライトのせいではなかった。僕自身の心の中のスポットライトが、これでもかというぐらいにその人に対してときめいていたのだ。それが、それが、その人が、まさしくキーコであった。
 僕とキーコとの、初めての出逢いの瞬間でもあった。

 
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