No.1778

題名:どうやら逮捕
報告者:ダレナン

 本報告書は、基本的にNo.1777の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 怪光線だと思い、(やった、こぶちゃんが蘇る)、と思いきや、そこに現れた怪航船。あれっ、宇宙船…?なの、これって、宇宙船なのか。もしかして、もしかして、未知との遭遇。

 そうして眺めていると、次第に僕の着陸船に近寄るその宇宙船。よく見ると、船体のサイドには、Moon Town自警団と書かれてあった。その刻印が分かったか、分からないかのうちに、宇宙船の頭部からにょきにょきっと赤ランプが出てきた。そうして、僕に向かってアナウンスした。

 「はい、そこの着陸船。止まってください。路肩に幅寄せしてください」

 (いや、いや、ずっと、さっきから止まったままやん)

 次第に、宇宙船が迫ってきたと思うと、僕の着陸船のすぐ近くに着陸した。
 着陸すると宇宙船から梯子がウィーンと出てきた。そして、そこから、大きなサングラスみたいに頭部の視界面が真っ黒、さらに、全身も真っ黒な宇宙服を着た人が降りてきた。宇宙人…?
 かと思うと、その人は月の砂漠をひょんひょんと歩きつつ、僕の着陸船のマジかまで近寄って来た。

(マジか…)

 「はい、その着陸船内にいる人。ただちにここまで降りてきてください」

 そのアナウンスに、僕はすごすごと着陸船から降りた。

 真っ黒な宇宙服を着た人:「あなた、死体遺棄と駐車違反です」

 僕:「いや、駐車に関してはナーシ氏と相談の上で、ここに静かの海に着陸していますけど…」

 真っ黒な宇宙服を着た人:「ナーシ氏。誰やねんそれ」

 僕:「Moon Town計画の創設者です」

 真っ黒な宇宙服を着た人:「ナーシ氏…。いやしらんがな。でも、あんた重大な違反、起こしてるで」

 その言葉を言ったすぐ直後に、その人から僕はガチャっと手錠された。どうやら逮捕、されたようだった。

 
pdfをダウンロードする


...その他の研究報告書もどうぞ