No.1752

題名:ぎゃっこうせいとはんすうした
報告者:ダレナン

 本報告書は、基本的にNo.1751の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 「後で「竜」先生から検査の結果の報告がありますので、それまで休んでいてくださいね」
 そのかんごしさんはそういってへやをでていった。しばらくジョルジャ・スミスさんのこんさーとにひたっていると、「「竜」先生から呼ばれたので、診察室までいきますね」とかんごしさんがあらわれた。

「検査結果から言いますと、真田さんの脳には特に異常は見つかりませんでした」
「竜」せんせいがそういった。「でも…」、「でも?」
「事故のあった前後の事を覚えていますか?」
「ちちのあるこーるをかいにくるまでのって、そのあとじこった。たぶんそうだとおもいますが…」
「では、同乗の人は覚えていないと…」
「どうじょうのひと? ひとりでかいだしにいっていたんですが…」
「そうですか…。真田さんの脳には異常はなかったのですが、どうやら真田さんには逆行性健忘の症状が見られます」
「ぎゃっこうせい…?」
「そうです。どうやら事故以前の記憶が失われているようです」
「はぁ…、そうなんですか」
「ところで、お仕事は何をされていますか」
「いんさつがいしゃにつとめています」
「どんな仕事の内容ですか?」

 そうして、くわしくしごとのないようをせつめいした。
「ふむ。そこは特に問題ないようですね。とにかく、体の方は特に異常はないですし、脳も検査上では異常が見つかりませんでしたので、後1週間ぐらい様子を見て、退院を考えましょうか」
「わかりました」

 へやにもどってから、ぎゃっこうせい、ぎゃっこうせいとはんすうしたものの、さっぱりなんのことかわからなかった。べっどでよこになっていると、ねむけがおそいぼくちゃんはふたたびもりのなかにいた。もりをあんないしてくれている、そのうつくしいひと(ず)は、「どうでしたか、エスタス・トンネさんは?」といったので、「とってもかっちょよかったです…」とこたえた。

ず そのうつくしいひと1)

1) http://www.ifuun.com/a201711257205573/ (閲覧2020.6.27)

 
pdfをダウンロードする


地底たる謎の研究室のサイトでも、テキスト版をご確認いただけます。ここをクリックすると記事の題名でサイト内を容易に検索できます。



...その他の研究報告書もどうぞ