No.1749

題名:ぼくはあたまをけんさする
報告者:ダレナン

 本報告書は、基本的にNo.1748の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 ねむりからさめた。もうあさか…。そうこうするうちに、きのうのかんごしさんがやってきた。
「真田さん。よく眠れました?」
「はい」
 そのご、たわいもないはなしをしながら、そのかんごしさんはてぎわよくあさのぎょうむをこなしていた。
「今日、頭の検査がありますので、あとでまたきますね」
「あたまのけんさといいますと?」
「ただ、寝ているだけの検査ですよ」

 ほっとした。からだはどこもなんともない。すこしくびまわりがいたいだけだった。あたまのけんさってどんなのだろうか。
 しばらくして、またかんごしさんがやってきて、ぼくをくるまいすにのせた。たつと、すこしふらふらしたが、かんごしさんは「1週間ほどずっと寝てたので、ふらふらするのも無理ないわ」といわれた。そうか、1しゅうかんか…。くるまははいしゃになったのだろうか…。「でも、真田くんのお父さんって、かなりひどい人ね。病院内でお酒飲んでいたので、「竜」先生怒ってらしたけど、それっきり病院に来なくなったみたい」。そうなんだ…。ぼくにすればあのちちがぼくのようすをみにきたことじたいがふしきであったが、ちちはちちなりにぼくのことをしんぱいしていたのであろうか。

「真田さん。検査室に着きましたよ」
 そうして、ぼくはあたまをけんさするおおきなきかいのなかに、よこたわった。まわりから、どんどん、どんどんとおおきなおとがきこえ、しだいにそれがどんどこどこどこ、どんどこどこどこときこえかとおもうと…、

あいちゃん(えーあい、じんこーちのー):「すこしでつうしょうあまぞんがわたいがんのりくちにつきますよー」
「らじゃー」
せんちょう:「むふふ、これで、ついに、あこがれのスジちゃん(ず)にあえるのかのぉ~」

そうして、ごっとっというおととともに、うちゅうせんすいかんごうは、みす・Sのほしのりくちについた。

ず スジちゃん1)

1) https://www.pinterest.jp/pin/670543832010150777/ (閲覧2020.6.26)

 
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