題名:つみいしき
報告者:ダレナン
本報告書は、基本的にNo.1737の続きであることを、ここで前もってことわりたい。
ばれい。ばれい…、そうか、ばれいか…
「ふ~ん、そうなんだ。あたしにしたことも?」
Kちゃんはたちあがってまどのそとをみつめていた(ず)。でも、ぼくはまだすこしあたまがくらくらしている。まどからのあかるいひざしが、それをじょちょうさせているかのようだった。
「Sくんもたしかきょうしごとないっていってたよね。わたしもそうなんだ。あのね、きょう、わたしといちにちつきあってくれるかな?」
ず Kちゃん1)
りせいのひもをとこうとしても、さくばんケイちゃんとなにがあったのか、いまだにさっぱりおもいだせなかった。ぼくのなかで、なんだかつみいしきがめばえてきていた。
「サナダくん。きょうから、サナダくんのことキッペイくんってよんでもいいかな?」
「いいけど…」
「じゃぁ、キッペイくん。きょういちにちつきあってくれたら、わたしにしたことおしえてあ・げ・る。なんてね…」
「わたしにしたこと…。わかった…。そうするよ」
タカミ・ケイコ。そうだ、おもいだした。タカミ・ケイコちゃん。
あのときいっしょにいたのは、タカミ・ケイコちゃんだ。
「どうしたのきっぺい。ぼーっとしちゃって」
ジェシカにいわれてはっとした。きおくが、なんだか、にほんでのかいしゃじだいのきおくが、よみがえっていた。
「いや、なんでもない。ちょっとあたまがくらくらしているだけなんだ」
「だいじょうぶ?」
「たぶん」
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