No.1650

題名:厳格なる幻覚、その映像化
報告者:ダレナン

 本報告書は、基本的にNo.1649の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 頂上に辿りつき、愛の頂きに到達したと感じた時(図)、僕は震えが止まらなかった。確かに、そこは寒かった。その影響も皆無ではないだろう。でも、それとは異なるこころの震えが収まらなかった。
ポケットから取り出した貝殻にもう一度、キスをした。そして、その太陽に輝く黒いダイヤを見つめなおした(No.1649)。その時、その化石の貝殻から、琉花と晴美さんの姿が浮かんだ。最初は、それが幻視かと思えた。目を疑った。しかし、いくら目をぬぐっても、その映像化は消えなかった。
 厳格なる幻覚。

図 on the top1)

琉花:「カツオくん。ありがとう。愛してくれて♡」
晴美:「わたしも」
晴美:「でも、その貝殻の化石、半分だよね…」

「そうだけど…」

琉花:「もう半分を探してほしい」
琉花、晴美:「わたしたち、からのお願い♡」

「もう半分…なの?」

琉花、晴美:「うん♡ そう…」

 もう一度目をぬぐった。そうすると、そこにはすでに琉花と晴美さんの姿は見えなかった。あまりにも寒いから、やっぱり幻覚だったのだろうか。いや、やっぱり幻覚ではなく、厳格な映像化だ。
 ここで、初めて、僕がなぜBlack Diamondによる登攀(No.1589)をするようになったのか、分かったような気がした。この黒いダイヤ、しじみの化石を探し出すため。そして、もはや、決して、何も登攀出来ていないストーリーではなく、結した、ことで、不思議とここまで登攀出来た。このストーリーは、幻ではない。なんせすでに75話目に突入している。(この先もきっと行ける。読者さまは、それを期待している。なんせ読者さまは、三文も支払ってくれたのだから)
 方や、そう、こころでひしひしと感じた。

1) https://www.flickr.com/photos/trulshe/3996956387/in/pool-svalbard/ (閲覧2020.3.3)

 
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