No.1617

題名:舟唄 by 八代亜紀
報告者:ダレナン

 本報告書は、基本的にNo.1616の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 JUJUの「やさしさで溢れるように」の後も、FMからは相変わらずいろんな曲が流れてくる(No.1616)。そのどれもが僕はあまり知らなかった。なんとなく聞いたことはあるものの、流行にはうとい僕にとって、どの曲も口ずさむことはできなかった。でも、晴美さんは、違った。どの曲に対してもうまくメロディを口から奏でていた。(晴美さんは、歌が好きなんだ)。改めて、この時、晴美さんの違う面を見た気がした。

晴美:「カツオくん、そういえば、カツオくんってどんな曲が好きなの?」

「最近の曲はあまり知らない。でも、伯父が「お酒はぬるめのカンがいい…」1)ってよく歌っているから、この曲はよく知ってる」(図)

晴美:「サカナはあぶったイカでいい…だよね」1)

「女は無口な ひとがいい…」1)

晴美:「じゃー、わたし失格だね。よくしゃべるから…」

「いや、そんなことないよ。とても素敵だよ。晴美さん」

図 舟唄2)

 晴美さんの方を向くと、ちょっと照れていた感じがした。

晴美:「そういえばさー、カツオくん。この前、随分と飲んでたよねー」

「あの時は、迷惑かけたね」

晴美:「ううん、ちょっとうれしかった。カツオくんといっぱいしゃべれたし(寄りかかってくれたし)…ね。そういえば、カツオくん、琉花の、どんなとこ好きなの?」

「やっぱ全部かな。琉花といっしょにいると、琉花のこと”愛してる”なーって思えるんだ」

晴美:「カツオくん、遊び人なのに…?」

「昔はね。いまはそうじゃないよ」

晴美:「昨日も琉花といっしょだったの…」

「うん、まぁ、そうだよ」

晴美:「そっか、カツオくん、琉花のこと大好きなんだね…」

「そうだね、間違いなく」

 その時、晴美さんから{涙がポロリと こぼれ}1)たような、そして、ふいに晴美さんからまたあの香りがした。僕はその香りにダンチョネになり、信号待ちで不覚にも晴美さんをじっと見つめてしまった…(ダンチョネ?)。助手席の車外の窓からは、沖のカモメが、深酒(20歳以上限定)しているかのように、ふらふらと飛行していたのが見えた。それはまるで、僕のこころを表しているかのような飛行でもあった。

1) https://www.utamap.com/showkasi.php?surl=31577 (閲覧2020.2.7)
2) https://www.youtube.com/watch?v=yGI0QZ4Gk34 (閲覧2020.2.7)

 
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