題名:口唇で、噛みしめてほしい。この気持ち
報告者:ダレナン
本報告書は、基本的にNo.1605の続きであることを、ここで前もってことわりたい。
次の日の朝になった。あひるのぺっぽちゃん(No.1597)も鳴いている。だから、朝だ。でも、何となくまだ薄暗かった。今日は天気がわるいのかもしれない。
また、晴美さんの夢を見た(No.1605)。そのことで、僕のこころは、高まりが抑えきれなかった。(晴美さんのことが好きなのだろうか、いや、いまの僕は、琉花以外いない)。そう信じたかった。
晴美さんの香りに翻弄されると、必ず晴美さんの夢を見る。だんだん自分がハルミイロに染まりそうで、怖かった。でも、そのじつ、晴美さんが怖いわけではない。晴美さんはとても素敵な人だ。でも、登場すると、登場するたびに、その背後で必ずこう言われるのだ、読者さまに、
「染まったらええやん。べつに、染まったらええやん。はよー染まりーや」
と。まるで、僕を誘っているかのようなのだ。
(読者さまA:どーせ、著者の妄想やろ。そんなこと、わいはすでに知っとるで。まっ、わいはどっちかっちゅうと琉花派やけんどな)
(読者さまB:いやー、わいは晴美派やで…)
(読者さまC:そうか、好みちゅうもんは、人それぞれやな」
(読者さまABC:せやな)
「でも、やっぱりはっきりさせないと…、そんな優柔不断なのは、琉花さんにも、晴美さんにも失礼だと思うの…。
わたしね。過去にそんな経験がある。だから、読んでいてつらいの…。
いま、ちょっと、うるっときちゃてる。口唇で、噛みしめてほしい。この気持ち(図)」
(読者さまB:ほー、めずらしいなー。女性の読者さまでねーの?)
(読者さまC:ほんとやな。だいぶ人気がでてる証拠やで。このストーリー)
(読者さまB:そやそや、大人気やで)
(読者さまA:それ、ほんまか?)
図 読者さま1)
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