No.1595

題名:はたと目が覚め
報告者:ダレナン

 本報告書は、基本的にNo.1594の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 「晴美、遅れてごめーん。LINEしたけどカツオくんに繋がらなくて、カツオくん、そこにいる?」

 「いるいる。ほら、寝てる」

 その時、どうやら僕は酩酊し、晴美さんにがっつり寄りかかって眠っているかの状態の時だったようだ。まずい所に琉花が来たのかもしれない。でも、酩酊して、頭の中は相変わらずぼーっとしていた。

「はるみー。カツオくんって面白いでしょ。あんまり都会では見ないタイプだよね」

「そうだよね。わたしも気になっている。カツオくんって純朴だなーって」

「やっぱ、はるみもそう思う?」

「思う、思う」

 そんな会話が交わされていたのかは、はっきりとは分からない。ただ、酩酊している自分と、晴美さんから漂ういい香りに、ぼーっとしながら、そんなような会話がかすかに聞こえたまでだった。その後、二人はこの地域のことでいろいろと専門的なことを話していたように思う。ブランディング、コンバージョン、マーケティングなど、何の用語か僕にはさっぱり理解はできなかった。ただ、ただ、寄りかかっている晴美さんの香りが心地よかった。
 しばらくすると、はたと目が覚め、なんとなくぼんやりとして瞼が開くか開かないかのうちに見た目の前にいる琉花が何か言いたげな感じもしないではなかった(図)。

「琉花。ごめん」

「カツオくん、飲み過ぎたみたいね」

「ほんと、琉花、ごめんよ」

図 琉花1)

1) https://www.pinterest.jp/pin/737745982694948768/ (閲覧2020.1.30)

 
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