No.1594

題名:かなり積極的な人
報告者:ダレナン

 本報告書は、基本的にNo.1593の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 饒舌になっていた僕を見て、晴美さんはどんどんと質問をしてくる。

「そいで、どこに泊まったの?」

「湯元 湯の川ってとこ。温泉、日本三美人の湯。琉花もめちゃめちゃ喜んでた」

「いいな~。わたしも行きたいなー。カツオくん、わたしもつれってってくれる?」

「いいけど…。琉花にも聞いてみないと…」

「カツオくんってよく見ると、けっこう男前だよね。左右の目の色も微妙に違うんだね」

 そう言って、僕の顔に、顔を近づけてくる晴美さんは、かなり積極的な人だった。もしかして、晴美さんも飲み物の成分の成果にあやかっているのかもしれない。

「そうなんだ。母の遠縁に外国の人がいるみたいで、その影響かもしれない。小さい頃はバカにされたこともあったけど…」

「ふ~ん。で、琉花とはどこまで行ったの?」

「出雲大社まで…」

「そうじゃなくて、泊まって、ほら…」

「うん、まあね」

「へー、いいなー琉花。でも、カツオくんってもてるでしょ、かなり遊び人じゃない?」

「まぁ…ね。昔は」

「いまも、琉花以外にも…、なの?」

「いや、いまは琉花一筋。琉花みたいな学のある女性と付き合ったことないから、学のない僕は、時々、いまもとまどうけど。ほら、見て、旅行の朝の食事の時(図)。琉花、かわいいよな~」

「ふーん。そうなんだ。なんかやけるなー」

図 琉花1)

 そうして、晴美さんと話しているうちに、だんだんと思ったよりも酩酊してきている自分に気づいた。ピッチが速すぎたせいもあるかもしれない。頭も若干、ふらふらしてきた。その時、晴美さんは、「わたしに寄りかかってもいいよ」とつぶやいた。

その言葉に甘えて寄りかかると、晴美さんからふわりといい香りがした。

1) https://www.pinterest.jp/pin/548805904573827486/ (閲覧2020.1.30)

 
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