No.1587

題名:琉花との出会い、その回想
報告者:ダレナン

 本報告書は、基本的にNo.1586の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 あれはちょうど3年ぐらい前のことだろうか。いつものように漁港で仕事をしている時に、ふと目に留まった女性がいた。それが琉花だった。なんでも、漁港での仕事について調べている、今後のこの地域での活性化について、どのようにすればよいのか、その答えを港で求めて、調査している。だったように思う。ある日、漁港で働いている僕に対して、「インタビューしてもいいかしら」、そう琉花は僕に言い寄った。伯父のおかげで漁業の仕事についてはいたものの、これでいいのだろうかと不満があふれていた。だから、僕は、きっと、琉花に対して、

「はぁ、インタビュー、なんやそれ」

 そんな風に対応したように思う。でも、琉花の表情を見た時、僕は今までにない不思議な感情がわいた。それまで、幾人の女性を遊びがてらにたぶらかしたものの、琉花から漂う今まで感じたことのない雰囲気に、いつしか僕自身が飲まれていった。彼女も負けじと、

「あのー、あなたにインタビューよろしいでしょうか?」

と再び言う。その時、港の、海から吹きすさぶ風に、髪を乱しながら、にこやかな表情で琉花は僕に再三詰め寄った(図)。

図 琉花1)

「ああ、いいけんど。でも、インタビューってなんや?」

 ぶっきらぼうに僕は答えた。琉花は、「今この地域に何かが必要なんです、わたしは、今、それを調査しています、でも、この地域での漁業を無視することはできない、だからわたしからこの地域を変えるために、今、何が必要なのか、そう考えて地域おこしのために、ぜひ漁港で働いている人から、意見を聞きたいと思っています。その意見を、あなたからいろいろ教えていただきたいのです」

 琉花はそんなことを言っていたような気がする。そこで、僕は、彼女の真摯な態度、あるいは、よこしまな考えもあったかもしれないが、その後の彼女からの質問に対して、当時、珍しく誠実に答えた。その会話の中で、たぶん僕の中で琉花に対する特別な気持ちが芽生えた。彼女もそのようだったようだ。時々、頬を赤らめる彼女に、その姿に、僕は、無視することができなかった。それが、琉花との初めての出会いだった。

1) https://twitter.com/tokyodaze_luka (閲覧2020.1.25)

 
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