No.1497

題名:服をつるされるべきハンガーに基づく知激の源泉 -BAUHAUS現象-
報告者:ダレナン

 本報告書は、基本的にNo.1496の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 荒ぶれていたころ(No.1482)、何かにすがる思いで、僕は時々旅をした。叔母の支配から逃れたいために。でも、その多くは知激を求めて、リヴァプールから、ロンドンへの旅路が多かったかもしれない。
 えっ、知激? 気が付くと、刺激と知識を合わせて、知激という言葉を偶然に、ここで生み出していた。やればできる、なせばなる、だ。そうして、読者の皆さまに一撃されないよう、この知激の源泉をひけらかしたいのだ。
 そうだ。あれは、18か19歳のころの僕の青春。当時、ノーサンプトンシャーのノーザンプトンから、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートに写真を学びに来ていたソフィー…。そうだ。僕のポートレイト(No.1482)を撮影したのは、ソフィー・ターナー。彼女を思い出した(図)。
 これというのも、トニー・スコット様(監督)のおかげかもしれない(No.1496)。彼もまた、ロイヤル・カレッジ・オブ・アート出身1)。あの、伝説の、ロイヤル・カレッジ・オブ・アート出身の画家として、当時の僕の胸に深く刻まれたStigmata Martyr(殉教者の聖痕)であり、ベラ・ルゴシが死から黄泉がえるかのように、彼によってBAUHAUSできた。ここで。思いっきり、TVで観ることで、思いっきりTVなのだ。
 その当時から、誰もが異論がないくらいに、トニー・スコット様(監督)の画家としての異才を放っていた。彼は、すでに、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートの伝説だった。だから、僕は、その影響おのずと受け、

図 ソフィー・ターナー2)

バンドでのカスタネットの演奏(No.1483)には、芸術的な要素が欠かせない、そう信じていた。そして、カスタネットの芸術的なセンスを探るために、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートに潜り込んでいた。今でいえば、非公式な受講生、モグリだ。でも、まさか、今になってトニー・スコット様(監督)に、ここで導かれるとは思ってもみなかったが、結局は、服をつるされるべきハンガーのように僕の、俺の、うぬの歴史が、ぶら下がっている。そうだ、ハンガーの冒頭で気づいた。それは、明らかなるBAUHAUS現象であることに。
 忍び込んで聴講していたDegree Programmes of PhotographyのContemporary Art Practiceで、彼女と出逢った。僕が講義室の隅の方に、毎日、密かに聴講している様子をどうやら観察していたらしい。ある日、彼女からこういわれたのだった。

「あなたは、いつも見かけるけど、どこの学生さんなの?」

 やべー、ただで聴講していることがばれちまった。

1) https://ja.wikipedia.org/wiki/トニー・スコット(閲覧2019.12.11)
2) https://blondiepoison.tumblr.com/post/163103224831/sophie-turner-by-shayne-laverdiere-for-the (閲覧2019.12.11)

 
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