No.1489

題名:粋がっていたあのころに戻って
報告者:ダレナン

 本報告書は、基本的にNo.1488の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 宇宙人グレイらに連れ去られた宇宙船(No.1488)、それはUFOかもしれないが、見た以上、乗っている以上、未確認ではなく確認済み。そのため、Unidentified Flying Objectではなく、Dentified Flying Object(DFO)となるであろうその船内で、グレイらに詰め寄られた。

「ダコタチャンノ ハイゴニイルノハ オメエニ チガイネー(No.1488の図を参照)」

 何度言われても、僕じゃない。(ちきしょう。グレイのやつら、俺じゃねーっていっとるだろうが…)と危うく口を滑らせそうになったものの、そこはこらえるしかない。なんてったって、ここはやつらの船内なのだ。(グレイのやつら、俺の顔の認識すらもできねーのか?)。
 DFOは、iの形をしたCloudを潜り抜け、スペース空間へと旅立つ(No.1488)。僕はいったいどこまで連れていかれるのだろうか。ふと腕時計を見ると、時計の針は逆回転していた。その回転に合わせるように、体も軽やかになり、肌も昔に戻ったような錯覚を覚えた。

「ショウジニキ コクハクシロ。デナイト アブダクション シチャウゾ。アブダクション サレチャウゾ」

 何度言われようが、ダコタちゃんの後ろにいるのは僕ではない。たぶん、俳優のジェイミー・ドーナンじゃないのか。そこで正直にグレイらに聞いてみた。

「僕の顔が認識できないのでしょうか。それってドーナン?」

 すると、一斉にグレイらは笑った。オヤジギャクが受けたのか。それとも、オヤジ逆か?

「オメエノ カオハ ニンシキ デキテイル。コレ ミロ」(図)

 そうして目の前のスクリーンに映し出されたその顔は、24か25歳のころの俺。そうだ、叔母からの数々の拷問の後、カリーナ、myスウィートハートの記憶をすっかりなくしてしまい(No.1474)、我がGaeele家の血筋に粋がっていたあのころ。(オヤジの俺(No.1476)から、何故か逆転しているじゃねーか)。

図 24か25歳のころ1)

1) https://www.pinterest.jp/pin/737745982693623542/ (閲覧2019.12.5)

 
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