No.1472

題名:あなたとセッション and コラボ
報告者:ダレナン

 本報告書は、基本的にNo.1471の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 深い、昏睡のような深い眠りの中で、僕の病みの記憶が次第に明らかになってきた(No.1469)。きっと僕には、思い出せない、思い出してはいけない、我がGaeele家の血筋を汚してしまうような記憶が、病みに、しまい込まれていたのだろうか(No.1471)。

 カリーナとの出会いは、テムズ川のほとりだったように記憶している。そう、当時、僕はバンドを組んでいた。僕はテムズ川のほとりで、よく楽器の練習をしていた。いろいろと厳しいGaeele家の家系で、唯一自由に活動できたのが音楽。そこは、イギリスという土地柄もあったのかもしれない。小さい頃、伯父から、今のような悪魔の王な伯父ではなかった時代、よくThe Beatlesを聞かされていたように思う。だからか分からないが、自然に影響を受け、僕はバンドを組むようになった。でも、ろくに楽器はできなかった。Neoパンクなムーブメントの最中、僕の選んだ楽器は、カスタネット。だから、バンドを組んでも、「おめー、いらねー」とすぐに解約され、ソロでの活動が多くなった。そんな時、落ち込んでいる時に、ひたすらテムズ川でカスタネットの練習をしている時に、声をかけてくれた女性がカリーナだった。最初の一言は

「いつも、ここでカスタネットの練習をしているけど、理由を教えてくれない?」

だったように思う。僕は正直に、自分がいたバンドのこと、自分のカスタネットが認められないこと、そして、自分が好きな音楽について語った。カリーナには何でも話せる、そんな雰囲気が彼女から漂って、いつになく僕は饒舌になった。すでにその時、彼女を好きになっていたのかもしれない。

「ふ~ん。じゃ、わたしとバンド組む? あなたのカスタネット、個性的でvery strange(No.1463)。サイコーよ。いつも聞いていたけど…。あなたとセッション and コラボしたくなっちゃた」

「ほんとに?」

「ほんと。よろしゅうおたのみもうす(図)」

図 よろしゅうおたのみもうす1)

 一見して変わった挨拶だった。が、なぜか親近感がわいた。
それから、僕にとって、彼女は、音楽だけではなく、いろいろな意味で特別な存在になり始めていた。

1) https://www.pinterest.jp/pin/737745982693362855/ (閲覧2019.11.24)

 
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