No.1439

題名:えらいなげーことぼっーっとしとるけど…
報告者:ダレナン

 本報告書は、基本的にNo.1438の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 でも、Natalieとのしあわせはそれほど長くは続かなかった(No.1438)。それは、Happiness Does Not Waitで、greg-007によるOriginal Mixのごとく、Natalieには夢があったからだ。

「わたし、アメリカに戻って、女優になる。そう決めたの」

そういって僕の元から去っていった。When She Went Awayした時、MaxにRichterしたけれども、彼女の決意は堅かった。見送った空港の窓からの、On the Nature of Daylightが未だに忘れられず、こうして記憶に残っている。いや、記憶と言うよりも、重ねた日々の、Something Under Her Skinのぬくもり、その感覚が忘れられないのかもしれない。All Aloneになった時、それでも僕は、She Remembersとして信じ続けた。それは、彼女は、僕にとって彼女は、間違いなく、この世の、この世相のゾンビ感を、変えてくれたからだ。勇気を与えてくれたからだ。僕は、もう、怖くはない。

(そう、おれは、Max。ジョージならぬ(No.1254)、Richterの風に吹かれて、Only The Windsの中、Never Give Up)

 季節は、いつしかSeptemberから、Novemberへと変わり、部屋にはTable for Twoとして、Natalieとのしあわせは残っていた。だけれども、その季節の流れから、次の季節は、僕にいい具合に寒さを与えてくれた。その寒さは、December級。でも、Cold December Nightsとして、いくら寒さがあっても、僕に最高の名曲を与えてくれた。僕は、彼女の勇気でもって少年から大人の男性(Boyz II Men)になれたのだ。Cold December Nightsの
How can you go without paying mind to my sorrow.
ここのフレーズがしびれるほど、よいのだ。よすぎるのだ。そうして、彼女の最後のセリフ、「You’re Not Aloneよ」は、未だに覚えていた。

「じぶん。ダイジョブかー。えらいなげーことぼっーっとしとるけど…」

 ドン(ワイさま、そのハムスター)の声で、ようやく目覚めた。そうだった。ここはシチリアだった。すっかり過去に意識が飛んでいたようだった。

図 心配するドン2)

1) https://genius.com/Boyz-ii-men-cold-december-nights-lyrics (閲覧2019.11.4)
2) https://i.pinimg.com/originals/43/46/73/434673e37823fbd41c9e497818221aa5.jpg (閲覧2019.11.4)

 
pdfをダウンロードする


地底たる謎の研究室のサイトでも、テキスト版をご確認いただけます。ここをクリックすると記事の題名でサイト内を容易に検索できます。



...その他の研究報告書もどうぞ