No.1381

題名:ワイ、踊るそのハムスター
報告者:ダレナン

 本報告書は、基本的にNo.1380の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 「愛弟子のCharlotteちゃんとの出会いは、ワイがベルギーにおった時のことや。なんやDJセットを前にして悩んでた女子がおってな、それがCharlotteちゃんやったんや。そこで、ワイは思い切って聞いてみたんや。「Hey、そこのじょし、いったい、どないしたん?」とな。すると、Charlotteちゃんはこう言ったんや」

(皆が商業的なハッピーな音楽に合わせて踊っているのを見ても、全然理解ができません)1)

「とな。この気持ち、よーわかるで。ハムスター界のDJも、実際のふんいきと異なってな。なんで、皆ハッピーばっかりもとめるんやと。別にな。ハムスター界もたいへんやで。家にかってもろて、ヒマワリの種ばっかりもらっとるハムスターばっかりやなかったんや。ワイもそのくちや。そりゃ、酷なもんやで。高級ヒマワリの種なんぞ、見たことも、食ったこともねーがな。そんな中で、音楽に合わせて踊れっちゅわれても、踊られへんがな。そこで、ワイは考えたんや。その気持ちをメランコリックな音楽として、暗い音のするテクノとして、そんなDJプレイがあっても、ええんちゃうかと。そうして、自分の心拍数と呼吸数からサイコーのBPMを、踊れるBPMを分析したんや。するとな、これがハムスター界のDJでスタンダードになったちゅうわけや。そこで、この経験をCharlotteちゃんに伝えたんや。自分の心拍数と呼吸数からサイコーのBPMが見つかるでー、っと。それで、皆トランスできるでー、って。Charlotteちゃんはこれにピンときたらしい。ほれ、そこ見てみ」

(メランコリックな音楽が何よりも面白いと思いますし、暗い音のするテクノに魅了されるんです)1)

「ワイとおんなじこと言うとるがなー」

「それに気づいてからというもの、Charlotteちゃんの快進撃がはじまるちゅうわけや。ダークなムードとヴォーカルライン、ヘヴィーなドラムを強調した、張りつめていてミニマリストなスタイルのテクノを好む…2)。ワイの思想を受け継いだ、ええ愛弟子やで、ほんに。Charlotteちゃん、めちゃ、ええプレイやでー」

「Charlotteちゃ~ん。Tomorrowland Belgium 2018の時も、ワイ、会場で踊ってたんやで~(図)」

図 ワイ、踊るそのハムスター3)

1) https://djmag.jp/news/20160627203000 (閲覧2019.8.17)
2) https://jp.residentadvisor.net/podcast-episode.aspx?id=624 (閲覧2019.8.17)
3) https://www.pinterest.jp/pin/98657048066327740/ (閲覧2019.8.17)

 
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