No.1130

題名:B子さんのバーチャル・リアルな世界観
報告者:ログ

 いずれ境界がなくなるであろう、バーチャルとリアルの世界であるが、ある意味すでに境界はなくなっているのかもしれない。バーチャル・ユーチューバーが多くなったように、インスタグラムにもバーチャルの世界が広まり、国籍、生年月日、経歴は非公開であるが、immaさんの活躍には目を見張るものがある1)。immaさんのインスタグラムを文献2)に示す。見れば分かるが、そこで繰り広げられるインスタグラムは、もはやリアルな世界である。しかしながら、immaさんはバーチャルである。すなわち、バーチャル・インスタグラマーがimmaさんとなる。
 インスタグラムは、特に映像と短めの動画を中心としていることから、バーチャルなコンテンツでの敷居も、ユーチューバーの長めの動画よりも、のり易いのであろう。さらには、バーチャル・ユーチューバーの背後には、実際はリアル・ユーチューバーが居るのとは異なり、immaさんは、まさに、真のバーチャル・インスタグラマーとして位置づけられよう。
 immaさんの制作に至る内容などは、文献3)に示してあるので、興味のある方は見ていただきたい。そのimmaさんは、現在はフェイシャル中心のスキャンシステムによって作成されている。しかしながら、ModelingCafe.Humanプロジェクトでは、今後はフルボディでスキャンできるシステムを導入し、それをB子さん(図)に適用することで、リアルタイムで演技ができるところまでを目標にして、現在開発が進められている3)。B子さんは、実際はriaさんと名付けられているが3)、図の左上にBとあるので、ここでは仮にB子さんと称することをお許し願いたい。
 B子さんを見ると、リアルな世界にも居そうな感じがしないでもない。さらには、B子さんが、フルボディ・スキャンによってよりリアルに進化し、リアルタイム演技ができたなら、そこでは、バーチャルとリアルの世界の境界は失われる。
 しかしながら、一方で、この世(リアル)はバーチャルであるとの見解もある。量子的実在論では、物理的実在論のまったく逆の考え方をもち、量子的世界こそが現実であり、仮想現実(バーチャル)としての物理世界を生み出していると解釈されている4)。それに対して、我々がシミュレーションの世界に生きていると証明するには、世界を完全に描写する方法で、現行の法則が基盤とするも

図 B子さん3)

のとは異なる量子力学の解釈を用いて、粒子物理学(および特殊相対論と一般相対性理論)のすべての法則を再考する必要性が求められるのも事実である5)。結局は、リアルとバーチャルの世界観を証明する手立てがない以上、決着はつかない。ただし、B子さんはバーチャルであってもリアルにこの世の世界観として実在する。

1) https://www.fashionsnap.com/article/imma-interview/ (閲覧2019.4.3)
2) https://www.instagram.com/imma.gram/?hl=ja (閲覧2019.4.3)
3) https://cgworld.jp/feature/201901-cgw246-imma-2.html (閲覧2019.4.3)
4) http://karapaia.com/archives/52179386.html (閲覧2019.4.3)
5) https://www.gizmodo.jp/2017/04/are-we-a-simulation-prove-it-if-you-think-its-true.html (閲覧2019.4.3)

 
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