No.1123

題名:可能な限りつまびらかな愛の断片を追って –PartⅡ:翻弄的叙述編-
報告者:ダレナン

 本報告書は、基本的にNo.1123の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 目隠しされることによって、視界からの情報が途絶え、その他の耳から、鼻から、あるいは、触れたからの情報でもって判断することになる。食事をしているのであれば、口から、のも重要な情報源となる。しかしながら、報告書のNo.502でも示されているように、ヒトの情報源は目からが優位である。先の報告書の図にあるように、愛の断片の如く、目隠しされてしまうと、目からの優位性を失い、こころは動揺(翻弄)する。そこで、先の報告書の図の場面をぼーっと(ぼっ頭)して、想い出してくー(くー想)のではなく、改めて映像を再確認した。すると、キーとなるセリフはこうであった。ロドリゴ(調律師):「この世の中で起こる出来事に偶然はない」、スサーナ:「触れられただけで○○を感じた」、スサーナ:「真っ暗だった世界に夜明けが訪れた思いがした」、ロドリゴ:「君の○○はグァバの香りがする」である。この場面での内容は明らかにR-18であることが認識(翻弄)できたので、映画「愛の断片」を見たい方は、その年齢に応じていただきたい。ただし、ここでの再確認でもあって、つまびらかに愛の断片が鮮明になった。それは、

愛の断片は偶然には起こらず、それでもって必然的に世界に触れ、何かが開眼され、
愛の断片を繋ぐが如く、生けるものの証としての香り

がそこには漂うのである。先の報告書にて、スサーナ:「死ぬこと すべてが終わるから でしょ?」と手元のメモに残されたセリフを示したが、そのセリフの裏には、まさに、愛の断片の消失における無意味さを示し、愛の断片であっても、そこには繋がれるべく、終わらない香りの存在として、生ける世界を認識できる。それはまるで、目には見えない触れ/香り、がそこに存在するかの如く、こころの世界への旅行でもあるのかもしれない。さらに、主役のロドリゴ(調律師)は、作曲家としてかつて名をはせた人物として描かれているが、その目に見えない触れ/香り、によって、作曲家としての才能を再び開花させた。それと同じくして、彼のこころの時間時計も、過去から、未来へと振れ始める。ちなみに、映画「愛の断片」のあらすじは、文献1)に詳しいので、興味のある方はそちらを見ていただきたい。
 一方、グァバは南国を代表するトロピカルフルーツであり、果物ではアセロラに次ぐ2位のビタミンCビタミンCの含有量(レモンの2倍以上)を誇る果物である2)。文献2)によると、そのビタミンCは、アンチエイジングや美肌、日焼け防止など、美容全般に大きな効果があることが特徴的な栄養素であり、かつ、ストレス対策や免疫力を向上させる効能もある。その他にも、グァバには、老化防止や免疫力の向上に作用するポリフェノール、血行不良による頭痛や肩こり、腰痛の改善に効果があるビタミンE、さらには、体内の活性酸素を除去することで老化防止や免疫力向上にも効果があるβ-カロテン(体内に入ると必要に応じてビタミンAに変化する)も含まれている。そうして、これらの調べによって、目隠しをしたこころの旅行も少しずつ開眼し始める。

1) https://www.xn--eckubk4c3a6h.tokyo/archives/1450 (閲覧2019.3.28)
2) https://ryoko-club.com/food/guava-nutrition.html (閲覧2019.3.28)

 
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