No.1084

題名:象徴性としての顔面が持つ美しさの比率
報告者:アダム&ナッシュ

 本報告書は、基本的にNo.1083の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 先の報告書にて「Deeplooks」による顔面の美しさを評価するAIを用いて様々な芸能人の顔について検討するとともに、能面とのその結果の違いについて検討されていた。ここでは、そこで記述されていた顔面が持つ美しさの比率をキーワードとして、それを詳細に検討し、象徴性とした根拠を探りたい。
 象徴とは、抽象的な概念を、より具体的な物事や形によって表現することになるが1)、美しさとは形容詞であり、かつ、何をもって美しいとするのかは具体的な基準が明確にしにくい。そのため、その基準がどこで知覚され、どのように認識されているのかについて古くから多くの研究がある。その回答の一つとして、例えば、黄金率などが挙げられる。報告書のNo.595でも示したように、黄金率を用いた画像の比較から、美しいとする主観的な印象と脳内の活動の間には関係があることが見出されている。一方で、顔面が持つ比率を見ると、「Deeplooks」のアルゴリズムでは、①両目の間隔、②鼻と口の位置関係、③瞳の大きさが採用されていた。それらは明らかに数値化できる。それゆえに、少なくとも、顔面の各パーツとの関係おいては、美しいという観念も次第にその根拠が明らかとなりつつあるのかもしれない。ここで、それらの根拠となる顔面の各パーツ間に比率を示す例として、図を提示する。この図Aを見て分かるように、黄金率(1:1.618)を用いなくとも、顔面にはその配置が整っていると考えられる比率があることが分かる。その他にも、図Bのように頭頂から顎下までを1.1618とする黄金率に根差したパーツ配置についても検討されている。ただし、図Aと図Bを比較すると、同じ位置での比率がやや異なっていることが分かる。少なくとも鼻下から顎下までは、図Aでは1/3としているのに対して、図Bでは1.6(比率では8/27)となり、完全には一致していない。図Aは欧米人的な顔立ち、図Bは東洋人的な顔立ちであることから、そこにも見方(観念)の違いがあるのかもしれない。報告書のNo.31にも示されているが、日本人は白銀比(1:1.4)を好む傾向もあるために、その辺にも由来があるのかもしれない。

図 顔面の各パーツ間の比率2), 3)から一部改図

1) https://www.weblio.jp/content/%E8%B1%A1%E5%BE%B4 (閲覧2019.2.22)
2) http://pixstats.net/p/image/694046992553207780/ (閲覧2019.2.22)
3) http://tuvisomenh.com/xem-tuong-tuyen-nguoi-phu-hop-cho-cong-viec(閲覧2019.2.22)

 
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