No.1059

題名:加齢でもコクのあるカレーを食べる秘訣
報告者:ダレナン

 本報告書は、基本的にNo.1055の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 人は皆、生まれてきたことから、やがて死に直面すべき運命である。その運命の時間的な長さは、個人々々で異なるものの、あらゆる人にとって普遍的な事実である。しかしながら、報告書のNo.1055でも示したように、近年の医療技術は、単なる治療から予防へと、さらに、予防から若返りへと変化しつつある。巷では、あと何年後かすれば、多くの人の寿命は100歳を超えるであろうとも言われている1)。
 国の統計的には、100歳以上の高齢者は30年前より約50倍も増えたとされ2)、明らかな時代の変化がそこに感じ取れる。しかしながら、ますますと少子高齢化が進んでいる背景もあり、社会全体で高齢者を支えることの重要性が今後より高まる2)。一方で、50年前のカレーライスが105円/1皿が、現在では742円/1皿となっていることも考えると2)、老後における金銭的な不安が常につきまとう。加齢によって、働き手としての金銭的な余裕が失われ、742円、あるいは、もっと高くなる可能性のあるカレーすらも食べることができないことにもなりかねない。国の試算によると、老後は、毎月20万円以上が家計から出ていくことになり2)、それを捻出できないことは、老後を生きてゆけない(カレーも食べられない)事態へとも発展する。加齢による食性の変化から、コクのあるカレーは食べられなくとも、カレー派としては、薄くとも(報告書のNo.1052に従えば、これを称して、しゃばしゃばカレー、となる)、生涯カレーを食べたいと願う気持ちは大いにある。そうでないと、酷である。インド人のシェフも、そう願っているに違いない(図)。
 ただし、である。胃の若返りもいずれは医療技術で可能となるかもしれない。その時は、加齢でもコクのあるカレーを求めることもできようか。

図 インド人のシェフ3)

 ただし、である。医療が完全に若返りへと発展するシフトする前に、今できる段階として考えられるのは、抗酸化効果のある食べ物を摂取して若返りすることになろうか。その効果を含んだ天然の抗酸化物質の摂取は、細胞の傷害を予防したり遅らせたりする性質があり、その物の例として、野菜や果物の多い食事は抗酸化物質の宝庫であり、健康に良いことがすでに判明している3)。野菜であれば、ニンジン、トマトがよく、果物であれば、アボカド、ブドウ、柑橘類、バナナ、マンゴーなどがよい4)。その他にも、青魚、ダークチョコレート、オリーブオイルなどにも抗酸化効果がある4)。加齢で何もかもに降参か?となってしまう前に、今から抗酸化しないように努めることが、加齢でもコクのあるカレーを食べる秘訣となるのかしれない。

1) 出典不明
2) https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12600000-Seisakutoukatsukan/nennkin10_3.pdf (閲覧2019.2.4)
3) https://imagenavi.jp/search/detail.asp?id=31048144 (閲覧2019.2.4)
4) http://www.ejim.ncgg.go.jp/public/overseas/c02/02.html (閲覧2019.2.4)
5) https://minnakenko.jp/wakagaeri-kouka-aru-tabemono-jusshurui/ (閲覧2019.2.4)

 
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