No.1607

題名:残されたメリーゴーランド
報告者:ダレナン

 本報告書は、基本的にNo.1606の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 「ちきしょー、なんでこんなに惑わかされるんだ」

 朝起きて、シャワーを浴びながら僕は、琉花のことを、同時に、晴美さんのことを想い続けた(図)。誰かを好きになればなるほど、深く愛すれば愛するほど、自分がなくなってしまう。現実で、琉花を愛すれば愛するほど、夢での晴美さんが、現実的に思えてくる。

「なぜなんだ…」

 僕はイソベカツオ。それとともに、琉花でもあり、晴美さんでもあった。二人の存在がこころを占める。すべてが幻のようで、そうではなかった。メリーゴーランドのように、ぐるぐると、僕のこころは、現実と夢の狭間を行き来した。

(読者さま:幻やがな。なに言っとるんや、あほやで、こいつ。狭間、メリーゴーランドって。あっほやなー、あきれてまうわ)

そう、まさしく、UnofficialなHigh Highs – Flowers BloomのVideo2)のように、幻なのに、そこに残されたメリーゴーランドは、やはり現実だったのだ。

図 シャワー1)

(読者さま:まっ、Videoではそうやな。確かに。ここは当たっとるで)

 正直に、琉花に、夢の晴美さんのことを話すべきだろうか。それとも話さないほうがよいのであろうか。確かに、晴美さんとは今は、何もない。でも、それでも、夢の中(In A Dream)の晴美さんは、いつもリアル。マドリッドのようにリアルなのだ。

(読者さま:それ、レアル・マドリードの間違いちゃうか)

 こころの中に、風のみ(Only The Winds)が吹くすさび、そうして、僕はHigh Highsな気分でありつつも、 Ólafur Arnaldsな気分にも浸る。それは、琉花にも逢いたくて、同時に、晴美さんにも逢いたいからだった。

(読者さま:めっちゃ、あほや、こいつ。相当よっとるで。でも、Near Light、これもやっぱええなー)

1) https://www.pinterest.jp/pin/737745982695084368/ (閲覧2020.2.4)
2) https://www.youtube.com/watch?v=0LVa4xVBWDE (閲覧2020.2.4)

 
pdfをダウンロードする


地底たる謎の研究室のサイトでも、テキスト版をご確認いただけます。ここをクリックすると記事の題名でサイト内を容易に検索できます。



...その他の研究報告書もどうぞ