題名:ハトポッポはどうしてポッポなのか?
報告者:トシ
ポッポッポ、ハトポッポ。豆がほしいか、そら、やるぞ…。有名なハトポッポの歌である。歌は、正式には「鳩ぽっぽ」1)であるが、ここではカタカナ表記で示す。特にカタカナ表記としたのは、深い意味はないが、とりあえず、ハトの漢字が難しいから、としたい。ただし、ハトの漢字が、九に鳥というのも若干不思議である。機会があれば、それも調べたい。
そのハトポッポは、明治33年(1900年)に作られ、明治34年(1901年)7月に刊行された「幼稚園唱歌」に第十二曲として収められている童謡である1)。歌が生まれたきっかけは、ハトに豆をやろうとする子供の視点から描かれたとされる1)。ちなみに、作詞は東くめさん、作曲は瀧廉太郎氏である1)。ここで、作曲した瀧廉太郎氏と言えば、代表作に「荒城の月」があるが2)、この曲からも分かるように、日本の音楽史には欠かせない人物でもある。しかしながら、瀧廉太郎氏は、1879年8月に生まれ、1903年6月に結核にて、23歳という若さでこの世を去った2)。若くして、この世を去ったものの、ハトポッポの曲としての有名さは、瀧廉太郎氏の作曲家としての偉大さも示しているのであろう。
曲についてはこれで調べがついた。実は、もう一方、歌詞について気になる点がある。ハトは分かるが、ポッポである。そのポッポは、一体何を意味しているのであろうか?
文献3)によれば、ポッポとは鳴き声であると記述されている。ただし、その一方で、それだけ単純な歌詞なのであろうかとの疑問も湧く。そこで、作詞家である東くめさんについて調べると、東くめさんも著名な方であることが判明した。東くめさんが作詞した歌を挙げると、「鳩ぽっぽ」以外にも、「雪やこんこん」、「お正月」と誰しもが一度は耳にするであろう、歌ばかりであった4)。さらに、日本で初めて口語による童謡を作詞した方でもあった4)。歌詞は知っていても、その作詞家を知らなかったことに、ここで少し恥ずかしさを感じずにはいられなかった。そして、ポッポの由来については、正確な答えかは不明ではあったものの、文献5)の一説によると、ポッポはもともと鳩の鳴き声をと想定し、クルックークルック―と聞こえたとしても、幼児には難しすぎることが指摘され、ハトの鳴き声=ポッポとした、とされている。
また、それとは別に、赤羽岩淵駅の近くに中華料理屋で、ハトポッポという名のお店があることも判明した6)。それを図に示す。間違いなく、看板にハトポッポと書いてある。こちらもなぜハトポッポなのか、さらなる疑問が、ここで湧いた。
図 中華料理屋ハトポッポ6)
1) https://ja.wikipedia.org/wiki/鳩ぽっぽ (閲覧2018.7.25)
2) https://ja.wikipedia.org/wiki/瀧廉太郎 (閲覧2018.7.25)
3) https://www.weblio.jp/content/鳩ポッポ (閲覧2018.7.25)
4) https://ja.wikipedia.org/wiki/東くめ (閲覧2018.7.25)
5) https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10136897445 (閲覧2018.7.25)
6) https://tabelog.com/tokyo/A1323/A132305/13062605/ (閲覧2018.7.25)