題名:がたんごとんと列車は走る
報告者:ちょろりん
本報告書は、基本的にNo.871の続きであることを、ここで前もってことわりたい。
先の報告書にて、人類の移動手段について考察され、その移動の本質は結局のところ太古の人類に重なることも示唆されていた。ここでは、その移動手段の中でも、列車に焦点を当てて、なんかを調査したい。
なんかとは何か。それは、急行「アルプス」である。
今や、日本中には新幹線の線路がめぐらされ、移動もどんどんとスピーディになったが、その陰でかつて情緒が感じられた列車がどんどんと消えていく。時代の変化で、致し方ないものの、がたんごとんと揺れていた当時の列車には、列車らしさがあふれていた。がたんごとんとの擬音語の響きにあわせて、親が「がたんごとん」と言うと、子どもが「のせてくださーい」、という絵本「がたんごとんがたんごとん」にもあるような列車の時代は、残念なことに、現実世界ではもはや幻になりつつある。2020年から導入される予定である最新の新幹線車両「N700 S」1)に限っては、車内に「がたんごとんがたんごとん」と響きわたることは、ほとんど皆無に違いない。
急行「アルプス」は、165系で運行されていた急行の中で有名な列車の一つである2)。その存在は、中央東線(中央本線のJR東日本区間の通称3))における急行列車の代名詞とも言えた2)。しかしながら、1986(昭和61)年11月のダイヤ改正で165系の急行「アルプス」は、特急「あずさ」となり格上げとなり、定期列車としては歴史に幕をおろした4)。「アルプス」という名の通り、運行区間は新宿~松本間、大糸線の南小谷まで乗り入れており、山岳地帯を走る列車特有の横揺れと線路と車輪がこすれて鳴る「キーン」という独特の音の特徴を持っていた4)。なお、国鉄時代の急行全盛期にはサロとサハシを連結し、ビュッフェ車のサハシでは、軽食のほか信州そば等が提供され2)、まさに風情ある「がたんごとんがたんごとん」での列車の旅路でもあった。当時の急行「アルプス」の停車駅は文献5)にあるので、興味のある方はそちらを参照していただきたい。
その急行「アルプス」の外観は、文献4)にもあるが、ここでは模型にてそれを示すと、図のようになる。
図 165系 急行「アルプス」6)
うほほほーーー。かっこいいいーーーーー。
1) https://dime.jp/genre/525361/ (閲覧2018.7.25)
2) http://www.jonathan-pocky.com/local-line/azumino/alps.html (閲覧2018.7.25)
3) http://dic.nicovideo.jp/a/中央東線 (閲覧2018.7.25)
4) http://www.jonathan-pocky.com/local-line/azumino/alps.html (閲覧2018.7.25)
5) https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1415218484 (閲覧2018.7.25)
6) https://item.rakuten.co.jp/tamtam/10015514/?s-id=pc_shop_recommend&rtg=31a7124fa505af5c9c2e3a0837fad17b (閲覧2018.7.25)