題名:「おしどり夫婦」のおしどりについて -銀座のママからの助言-
報告者:トシ
よくいつまでも仲睦まじい夫婦を指して、「おしどり夫婦」という。そのおしどりとは、もちろん鳥の名のことであり、実際にオシドリも存在する。図にオシドリを示す。ちなみに、左がオスで、右がメスとなる。見て分かるように、オスのほうが派手である。学名は、Aix galericulata、分類はカモ目カモ科となる1)。体長は40cm、翼を広げると70cmぐらいである1)。さらに、オスが派手になるのは秋で、夏は地味であるが、秋になると、この図のように赤・オレンジ・紫など色鮮やかな羽毛で派手に身を飾る1)。なぜ派手に身を着飾るのか? それは、繁殖期にヒントがある。
オシドリの繁殖期は4~7月だと言われている1), 2)。そして、オスが派手に身を飾るのは、秋である。
図 オシドリ1)
すなわち、繁殖期が終わってから、派手化するのである。それは、ひとえに、新たな”つがい形成”に力を入れるためである。新たな”つがい形成”? ここでそのように疑問に思った方は正解である。オシドリの夫婦は、「おしどり夫婦」ではないのである。実は、毎年、オシドリはパートナーをチェンジする3)。「最近、お父さん、かっこよくなったわね」、「最近、お父さん、おしゃれになったわね」、「最近、お父さん、体引き締まってきたわね」、そう思える「おしどり夫婦」は要注意である。きっと、あなたのお父さんは、新たなパートナーをゲッツしている時かもしれない。そう、「オシドリ夫婦」のように。
さらに、「オシドリ夫婦」のオスは、イクメンではない。オスは基本的に育児に参加しない3)。ただし、オスは常にメスに寄り添い、一時も離れようとしない3)。ここから、「おしどり夫婦」なる言葉が生まれた。
オシドリ界はオスよりもメスが少なく、オス1とすると、メスは2/3ぐらいの数となる3)。そのことから、オスの努力なしではカップルが維持できない。派手に着飾って、猛烈にアピールしなければ、意中のメスに振り向いてもらえないのである。まるで、銀座クラブの世界である。ただし、その猛烈さは、派手に着飾っても(他の動物に捕食されやすい状況でも)、生きていける生命力の強いオスというアピールにもなる。
銀座のクラブ「城」の桃谷優希ママ曰く、デキる男は「伸びる人は女の子の好き嫌いを言わず、どの子にも優しく、分けへだてなく接してくれます。ご接待のときにヘルプでつく子たちが一所懸命盛り上げてサービスをしてくれたほうが、ご自分の仕事の助けになることがわかっているからでしょう。」4)とあり、オシドリの中でもサービス精神のあるオスが、やはりもてるのかもしれない。
「あなたのお家のオスは、サービス満点でしょうか?」
1) http://www.town.hino.tottori.jp/oshidori/ (閲覧2018.6.13)
2) http://www3.famille.ne.jp/~ochi/bird/oshidori.html (閲覧2018.6.13)
3) http://xn--hhru84e.jp/oshidori/ (閲覧2018.6.13)
4) http://president.jp/articles/-/23507?page=2 (閲覧2018.6.13)