題名:人知の超越性を備える第三の目について
報告者:ダレナン
古代のヒトは現代とは異なり技術的な機械等は発達していなかった。そのため、技術力に頼ることなく、それを解決すべく推論する力(人知)が、今以上に備わっていた可能性もある。特に、現在のイラク・クウェート南部に位置するバビロニア南半分の地域で、チグリス川とユーフラテス川の間に栄えた最古の都市文明のシュメール文明1)には未だに大いなる謎が残されているが2)、その文明における人知の源によって、その後の人類の文明は大きく飛躍した。
世界の四大文明は、メソポタミア文明、エジプト文明、インダス文明、黄河文明となる3)。先のシュメール文明は、初期メソポタミア文明にあたり、年代から言えば、もっとも古い起源でもある。実際のところでは、メソポタミア文明の栄えたチグリス・ユーフラテス川の周辺には、紀元前1万年前から人類が生活しており、紀元前3000年~4000年くらいにシュメール人が突然現れたとされる4)。そのシュメール人は、そこに住んでいた民族のどの言語にも似ていないシュメール語を用い、高度な数学、医学、法律、鋳金技術を持っていた4)。それによって未開の地があっという間に栄え、メソポタミア文明が誕生したとも言われている4)。このことから、シュメール人は宇宙人であったとの説もあり、それも頷ける話ではある。しかしながら、本当のところは宇宙人ではなく、人知の超越性を備えたある人類の集団の誕生が、その発展の原動力であったに違いない。いわば現代の人知を超える第三の目を備えた人類の誕生が、シュメール文明にあった可能性もある。
そのシュメール文明から少し時代を経て、古代エジプト文明が栄える。古代エジプト文明の象徴は、ここで言うまでもないが、ピラミッドやスフィンクスなどの建造物が筆頭として挙げられる。その他にも象徴的なシンボルとして、先に述べた第三の目がある。それを図に示す。別名ホルスの目、インナーアイとも呼ばれる。このホルスの目は、犠牲、癒し、修復、保護を象徴するとされるも5)、その他の意味、所謂インナーとして、通常の視界を超えた知覚を提供する目に見えない目で、神秘的で難解な概念を見通す目でもある6)。そのため、この図は脳の機能を表し、目の玉の部分は、脳の松果体であることも示唆されている6)。脳の松果体は、現代科学では、概日リズムを調節するホルモン、メラトニンを分泌する役割があるとされているが7)、脳の完全な中心部にも位置する。そのため、ここを鍛えることは、驚異的な脳機能を働か
図 ホルスの目5)
せることも可能だったのかもしれない。すなわち、古代の人類の、人知の超越性を備えた脳の目ざめである。しかしながら、残念なことに、現代人の大人はこれが石灰化したものになっている8)。
1) https://ja.wikipedia.org/wiki/シュメール(閲覧2018.3.21)
2) http://world-fusigi.net/archives/7701972.html (閲覧2018.3.21)
3) https://ja.wikipedia.org/wiki/世界四大文明 (閲覧2018.3.21)
4) https://soyokazesokuhou.com/sumeru/ (閲覧2018.3.21)
5) https://en.wikipedia.org/wiki/Eye_of_Horus (閲覧2018.3.21)
6) http://beforeitsnews.com/beyond-science/2013/01/secrets-of-the-third-eye-the-eye-of-horus-beyond-the-illuminati-2440634.html (閲覧2018.3.21)
7) http://www.akira3132.info/diencephalon.html (閲覧2018.3.21)
8) http://aitree.net/shoka-tai/ (閲覧2018.3.21)