No.737

題名:チョコレートミルクの魔力への翻弄
報告者:ちょろりん

 チョコレートは体によいことが近年報じられているが(報告書のNo.720)、その甘い誘惑にいつしか恋してしまうのも、甘党ゆえの宿命でもある。日本の政党には甘党たる政党はないものの、毎日一票を投じてしまうのは、保守系であれ、革新系であれ、甘党の魅力、いや、魔力に翻弄されているからに他ならない。今日の一票は、チョコレートミルクである。甘党のボスであるインドのお菓子クラブジャムではなく(No.390も参照)、チョコレートミルクさまである。まさに、図1のようにアイ・ライク・チョコレートミルクである。ドゥ・ユー・ライク・チョコレートミルク?

いぇす。

 ただし、である。実は店頭には意外とチョコレートミルクなるものが少ない。ココアと称するドリンクはあるが、チョコレートミルクという愛らしい名称のドリンクは、店頭ではあまり見かけない。そこで諸外国のチョコレートミルクの事情を探るべく、GoogleにてChocolate Milkと検索 した。すると、数多くのチョコレートミルクに関するボトルのようなもの

図1 アイ・ライク・チョコレートミルク1)

が閲覧できる2)。そのボトルのいずれもがあまり日本では見かけないことから輸入もあまりないのであろう。しかしながら、昨今の固形チョコレートの開発に関しては、健康意識の高まりから、店頭で種々様々なものが増えた。このことから、これからはこの手のドリンクも需要が増えるはずである。チョコレートミルク? それって極度に甘いのでは、それって太るのでは、という心配の声も聞こえるが、そもそも、チョコレートは、チョコラテというカカオを砕いた王などの高貴な人々や戦士の特別な飲料が起源であり、ヨーロッパに渡ってからも医薬効果としての飲み物とされ (No.414も参照) 2)、それに砂糖を混入することで甘い飲み物へと変身し、その飲み物を起源に固形チョコレートの地位を築いたはずである。このことから、チョコレートは本来、飲み物として鎮座している。そのため、アイ・ライク・チョコレートミルクとは、チョコレートへの愛の起源を巡る旅へのフレーズにもなる。
 しかし、である。やはり日本のメーカーで積極的にチョコレートミルクなるドリ

図2 チョコレートミルク4)

ンクを開発している様子はなく、固形のチョコレートミルク(固形になるとなぜかチョコレートミルクという名称よりも、ミルクチョコレートとなる)はあるものの、ドリンクがあまりない。人気がないのであろうか。図2のようなチョコレートミルクをみてしまうと、健康ドリンクからの位置づけでよいので、メーカーには愛らしいチョコレートミルクの開発を、ぜひ期待してしまうのは、贅沢な悩ミルク~なのぉ?。

1) http://www.listal.com/viewimage/4043446 (閲覧2018.3.2)
2) https://www.google.co.jp/search?q=Chocolate+Milk&sa=X&tbm=isch&tbo=u&source=univ&ved=0ahUKEwjEs8W9ns3ZAhWEk5QKHX7QDK0QsAQIJw&biw=1920&bih=900 (閲覧2018.3.2)
3) 八杉佳穂: チョコレートの文化誌. 世界思想社. 2004.
4) https://www.pinterest.jp/pin/17732992263169397/ (閲覧2018.3.2)

 
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