題名:おフランス式・ベーコンの3つの味見
報告者:ちょろりん
俗に言うおフランス式・ベーコンには3つの種類がある。一つはその名の通り、おフランス式で、フランス風は、実は英語でフレンチというが、おフランス式とすれば、これはフランシスと強引に言い換えることができるかもしれない、と筆者独自に決めつけた上で、そのベーコンとなる。そのことから、そのまま、食べ物のおフランス式(フランシス)・ベーコンへと解釈する(ただし、フランシスの正式は、アッシジのフランチェスコに由来する英語圏の男性名及び姓で、フランス語圏ではフランソワ、イタリア語圏ではフランチェスコ、ドイツ語圏ではフランツとなることに注意されたい1))。二つ目は、イギリスの哲学者で、「知識は力なり」の名言を説いたことで有名であるフランシス・ベーコン2)。3つ目はイギリス人の画家で、20世紀最も重要な画家の一人とされ、現代美術に多大な影響を与えたフランシス・ベーコン3)、である。ベーコンつながりで、3つ列挙したものの、偉大なる哲学者と芸術家を、食料を一緒にして何たる無礼な、という読者の方もいるかもしれない。そこであえて列挙したには、訳がある。
幼い子がベーコンと聞いて連想するのは、間違いなく食料のベーコンだからである。
そこで、ここでは慇懃無礼を恐れず、あえて3つのおフランス式・ベーコンの味見をしたい。
まずおフランス式・ベーコンであるが、調べると、フランスで日本にあるような薄切りの細長いタイプのベーコンを見つけるのは決して簡単ではなかった4)。フランスの方がベーコンの言葉から連想するのは、丸い生ハムみたいなものであり、脂身のあるタイプは、ラルドン(Lardons)と呼ばれる豚ばら肉を角切りにし、塩漬けにしたもの(Nature)、または、それを燻製にしたもの(Fumes)が一般的であるようである4)。場合によっては、我々がイメージするそのベーコンよりも、このラルドンの方が当地では好まれることもあり、フランスの古典的なフランベ・サラダの重要な要素でもある。好まれる理由として、ラルドンは外側が甘く、内部は肉が詰まっていて、ストリップ・ベーコン(我々がイメージするベーコン)では処理できない形を保つことができるためである5)。しかしながら、カ
図 ベーコンと目玉焼きの組み合わせ6)
リカリに焼いたストリップ・ベーコンと目玉焼きの組み合わせ(図)は、やはり黄金の組み合わせでもある。そこで探すと、このフランス ランド産 生ベーコンならこの黄金の組み合わせとして、おフランス式・ベーコンの要求に見合うかもしれない…、とここまで書いて、後の2つのベーコンの味見ができなくなったじょー
1) https://ja.wikipedia.org/wiki/フランシス (閲覧2017.12.25)
2) https://ja.wikipedia.org/wiki/フランシス・ベーコン_(哲学者) (閲覧2017.12.25)
3) https://ja.wikipedia.org/wiki/フランシス・ベーコン_(芸術家) (閲覧2017.12.25)
4) http://cavewine.net/contents/3060 (閲覧2017.12.25)
5) https://www.bonappetit.com/test-kitchen/ingredients/article/lardons (閲覧2017.12.25)
6) http://www.dorothylane.com/img/Content/Thumbnail/94.jpg (閲覧2017.12.25)